ホーム > 技術とサービス > データセンター > リスクに強い!高信頼性の確保:設備編

データセンター

設備編

建物内の設備を守る様々な技術で高信頼を実現します。

設備の冗長化システム
クライテリアに合わせた適切な冗長化システムをご提案します。

データセンターでは思わぬ機器の故障など万が一の事故に備えて、インフラや設備機器を冗長化しておくことが重要になります。冗長化する設備は、サーバー本体を稼働させるための電源設備や通信設備を始め、サーバーの発熱を処理する空調設備などがあげられます。設備機器を冗長化することで、思わぬ機器の故障やメンテナンスによる機器停止時においても、機器能力が不足することなく安全にサーバー運営を行うことができます。

鹿島ではデータセンターの設計・施工実績を基に、お客様のクライテリアを達成するため適切な機器の選定や冗長化システムをご提案致します

図版:空調機器の冗長化例

空調機器の冗長化例:
常設機器(N台)に予備機をバックアップとして設置した例。

キーワード

高信頼性、冗長化、二重化(2重化)、バックアップ、予備機
改ページ

電気設備・空調設備の冗長化

予備機の設置、機器に接続する配管や配線の2重化

データセンターは24時間365日稼働している建物のため、万が一の機器の故障やメンテナンス時の機器停止時にもサーバーが安全に稼働できるようシステムを冗長化した設備計画が重要になります。具体的には予備機の設置と、その機器に接続する配管や配線の2重化を行うことで、故障やメンテナンス時の機器停止時においても機器能力が不足しないように計画を行います。ただし、常用機ではないバックアップ設備を増やすことはコストの増加につながるため、クライテリアに合わせた適正な設備冗長化計画を行うことが有効な方法と言えます。

鹿島では、お客様のクライテリアに合わせた適正な設備計画で、信頼性の高いシステムをご提案致します。

図版:UPS・PDU系統の冗長化例

UPS・PDU系統の冗長化例:
UPS・PDUに予備機を持たせ(図はN+1台構成)。

図版:熱源・空調機器系統の冗長化例

熱源・空調機器系統の冗長化例:
熱源機器・空調機器に予備機を持たせ、冷水配管を2重化した例。

ページのトップへ戻る

改ページ

ファラデーアース(雷保護システム)
構造躯体を利用した鹿島独自の雷保護システムで、
建物内のICT機器を守る「雷に強い建物」を実現します。

データセンターにおいては、ノイズ障害によるコンピューター機器の誤作動が深刻なリスクとして懸念されます。高調波・高周波ノイズによるコンピューターの誤作動を防止するための対策として接地技術が重要な要素となります。

ファラデーアースシステムとは構造躯体に雷害防止という新たな機能を付け加えた鹿島の特許技術です。建物内のコンピューターを守る「雷に強い建物」を「コストミニマム」で実現します。

第16回電気設備学会賞 技術部門開発賞
特許登録済

図版:従来のアース(接地)システムとの比較

従来のアース(接地)システムとの比較

キーワード

災害、リスク、雷保護、瞬低、接地、高調波、高周波、ノイズ障害、等電位
改ページ

ファラデーアースの仕組み

構造躯体を利用した巨大なファラデーケージ

建物近傍に落雷が発生した場合、電源系接地極と通信系接地極が異なるため、接地極間に電位差が発生します。こうして発生した電位差によって電子回路が焼損に至り、データセンターのようにICT機器が多数設置されている建物では、重大な被害を引き起こすことになります。一方、鹿島独自技術のファラデーアースシステムでは、躯体を利用した巨大なファラデーケージを作り、建物内を等電位にするため、落雷時の接地極間の電位差が無くなり、ICT機器の電子回路の焼損を防ぐことができます。

また、ファラデーアースシステムは、雷に強い安全な建物を実現するだけではなく、元々必要となる構造躯体を利用するためコスト面でもメリットのあるシステムとしてご提案が可能です。

図版:ファラデーアースの概要

ファラデーアースの概要

図版:ファラデーアースシステム実験装置

ファラデーアースシステム実験装置

ページのトップへ戻る

セキュリティ
万全のセキュリティ計画でハイセキュア・データセンターをご提供します。

最高レベルの機密を扱うデータセンターには欠くことのできないセキュリティ対策ですが、内容は多岐に渡ります。根幹となるのは、敷地を含めた建物の動線計画です。利便性と相反しがちなセキュリティを最適な動線計画により、両立させます。

また、生体認証や共連れ防止対策、映像監視などについても動線計画に応じて無駄なく適切に計画します。

鹿島は、セキュリティレベルに対応した動線計画からセキュリティ装置まで、ハイセキュアかつ効率的なデータセンターをご提供します。

図版:イメージ

特長・メリット

  • セキュリティレベルの設定
  • 最適な動線計画
  • 最先端セキュリティ装置による警戒
  • 万一のためのログ管理による防犯管理体制

キーワード

動線、生体認証、共連れ防止、映像監視、セキュリティレベル
改ページ

セキュリティレベルの設定と対策

守るべき対象に応じて設定

データセンターのセキュリティ計画は、守るべき対象に応じてセキュリティレベルを設定します。セキュリティレベルの低い方から高い方へ徐々にアクセスしていくような動線を計画します。

また、顧客動線やメンテナンス動線などの用途に応じたスムーズな動線を実現します。

セキュリティレベルの異なる箇所には、ICカードや生体認証などの装置を配置します。また、重要室の出入りには、前室やゲートを設けて共連れ防止を図ります。

万一のために、映像監視や入退室のログ管理なども計画し、万全なセキュリティを構築します。

図版:セキュリティレベルと対策

セキュリティレベルと対策

ページのトップへ戻る

シミュレーション技術
様々な状況を想定したシミュレーションで、
事前にリスクの抽出が可能です。

データセンターでは、室内に高負荷のサーバーを高密度で設置することが多く、空調空気が室内をうまく循環せずに起こる熱溜まりやサーバー排熱の吸気側への廻り込みといった温熱環境に関わるリスクが存在します。

また、高負荷のサーバーを冷却するための空調機器を屋上などに設置した場合、機器の吸・排気のショートサーキットによる能力ダウン等の問題が懸念されます。更に屋上などに設置した空調機器や発電機などの騒音についても対策が必要となります。そのため、鹿島では様々なリスクを事前に取り除き、建物を安心してご使用頂くため、シミュレーションによる事前検討を行います。

図版:サーバールームのシミュレーションモデル例

サーバールームのシミュレーションモデル例

キーワード

シミュレーション、温熱環境、気流環境、熱だまり、ショートサーキット、ショートカット、排熱、騒音
改ページ

温熱環境・気流シミュレーション

気流及び熱環境を可視化し、熱溜まり等のリスクを事前に検証

サーバールームをモデル化したシミュレーションを行うことで、サーバールームの気流環境や温熱環境の可視化を行います。近年のサーバーの高負荷・高密度化に伴い、サーバールームのホットスポットのリスクは上昇しています。シミュレーションによる検証を行うことで、想定しているシステムやレイアウトにおける熱溜まり等のリスクが具体的に確認できます。そうした検証に基づいたシステム設計により、事前にリスクを取り除いた安全なシステムをお客様にご提案することができます。

図版:サーバールームの温熱・気流シミュレーション例

サーバールームの温熱・気流シミュレーション例

室外機置場の温熱環境・気流シミュレーション

室外機の能力を適正に保つための配置計画

データセンターでは高負荷のサーバーを冷却するために、大容量の空調機を多数設置することが必要になり、屋上などに配置される室外機置場には、高密度で室外機(空調室外機や空冷チラー等)が設置されることになります。その結果、機器排熱による周囲の温度上昇が起こり、機器の吸込み空気が高温になることで機器の運転に支障を来す恐れがあります。そこで、機器の吸込み空気を適正な温度に保ちつつ、さらにスペース効率を良く機器を配置するために、室外機置場の気流環境・温熱環境のシミュレーションが有効になります。

図版:室外機置場シミュレーション例(断面)

室外機置場シミュレーション例(断面)

図版:室外機置場シミュレーション例(平面)

室外機置場シミュレーション例(平面)

改ページ

騒音シミュレーション

都市部データデンターでも重要となる近隣への機器騒音の影響を考慮

データセンターにおいては、機器の温熱環境だけではなく、近隣への機器騒音の影響を考慮することが重要となります。機器騒音源としては、高密度で設置された空調室外機や熱源機器、そして電源のバックアップのため設置される発電機などがあります。特に都市部のデータセンターにおいては、敷地の制約により、騒音発生機器から敷地境界までの距離が近いケースが多く、騒音規制値をクリアするための対策は、大掛かりになりがちです。そこで、鹿島ではシミュレーションにより機器騒音の影響を定量的に把握し、無駄のないコストで適正な防音対策をご提案いたします

図版:騒音シミュレーションモデル例

騒音シミュレーションモデル例

図版:騒音コンタマップ例

騒音コンタマップ例

データセンター インデックス

ホーム > 技術とサービス > データセンター >リスクに強い!高信頼性の確保:設備編

ページのトップへ戻る

ページの先頭へ