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KAJIMAダイジェスト

新幹線直上に架けるJR東北縦貫線

上野駅と東京駅の間を新たなレールでつなぐJR東北縦貫線の工事が,
2013年度の開業に向けて進んでいる。
完成すれば群馬,茨城,埼玉,神奈川などが直通運転で結ばれ,わずか3.8kmの新線が,
首都圏のネットワークを南北に強化させることになる。
そこには,極度の技術力と集中力が凝縮されている。
運行中の新幹線の直上に線路を架けなければならないからだ。
この特集では,知られざる鉄道工事の舞台裏をリポートする。

写真

東京駅と神田駅の中ほどに組み立てられた架設機。PC桁をかけるため移動作業中。
東北・山形・秋田・上越・長野新幹線がそのすぐ足元を走る
(photo:川澄建築写真事務所)

路線図

東日本旅客鉄道(JR東日本)では,
乗客の利便性向上を目指し,直通輸送体系を
整備してきた。近年では,埼京線とりんかい線の
相互乗入れ,東北・高崎線と東海道・横須賀線
(湘南新宿ライン)の直通運転を実現している。
東北縦貫線は旧運輸省の政策審議会で
策定された事業である

上野駅と東京駅の間にはすでに山手線,京浜東北線が通っているが,朝晩のラッシュ時には最高で213%(2006年度)の混雑率であった。ここに東北縦貫線が加わることで,東北・高崎線,常磐線と東海道線の直通運転を実現。所要時間が短縮し,混雑の緩和も図られる

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