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Chapter 2 新型トライスターと安全・安心技術

東京の湾岸エリアの新たなシンボルとしての存在感を高めているのが,その形状だ。
3方向に翼(ウイング)を広げたようなトライスター形状が採用された。
そこには周辺環境に最大限配慮し,安全・安心な暮らしを支える技術がある。

写真:風車型トライスターは,東京の湾岸エリアの新たなシンボルとしての存在感を高める

風車型トライスターは,東京の湾岸エリアの新たなシンボルとしての存在感を高める

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トライスター形状は,中央部から3方向に各ウイングを配置する。今回,周辺への日影の影響低減に最大限配慮しながら,日照やプライバシーなどの住宅の基本性能を高めるため,各ウイングをずらすと共に住宅の配置を工夫した「風車型トライスター」を新たに考案した。建物幅がコンパクトになり,近隣への影響を軽減でき,南向きや眺望が優れる住宅を多く計画できる。

建物の安全・安心への対応として,3棟の連結部に制震装置を配置し,建物全体で地震力を吸収する世界初の制震構造「VDコアフレーム構造®」を開発・適用した。また,堅牢な地盤に直接建物を建設する「直接基礎」を採用している。

災害時の停電や断水が原因で,生活を継続できないケースを想定し,昼光や通風といった自然エネルギーの利用を進め,高効率のオール電化,貯湯槽による水の備蓄など,LCP(Life Continuity Performance:生活維持性能)を高めている。

図版:トライスター形状

図版:「VDコアフレーム構造®」の概念

「VDコアフレーム構造®」の概念
3棟の連結部に制震装置「HiDAM」を配置し,建物全体で地震力を吸収する世界初の制震構造。高い安全性と開放的でフレキシブルな居住空間を実現する。

写真:「HiDAM」は,水平・上下の制震効果を活かすため斜めに配置。床や梁は変形に追従するスリットが入っている

「HiDAM」は,水平・上下の制震効果を活かすため斜めに配置。床や梁は変形に追従するスリットが入っている

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