ジブリパークは3エリアを緑豊かな公園とともに散策できるつくりとなっている。
当社の担った1期工事の内容と,ジブリパークの主な見どころを紹介する。

空から見たジブリパーク(愛・地球博記念公園)
温水プールだった既存棟を改修してつくられた屋内空間の展示エリア。「映像展示室オリヲン座」や企画展示室,公開倉庫にスタジオジブリ作品にまつわる展示物が詰め込まれ,ショップ・カフェが併設。さながらひとつの街のように巡ることができる。

中央階段を眺める

温水プールだった既存棟を改修。
手前はアイススケート場として使われている

プールの監視員室だった空間が「にせの館長室」に。
『千と千尋の神隠し』の湯婆婆が仕事に没頭している
「天空の庭」に佇む
『天空の城ラピュタ』のロボット兵
企画展示「ジブリのなりきり名場面展」の一部。
『千と千尋の神隠し』で登場するカオナシと写真撮影ができる
愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)愛・地球博記念公園駅で下車後,メインゲートを抜けると時計台付きの「エレベーター塔」が出迎え,一気に来園の気分が高まる。エリア内には丘の上から公園を見渡すことのできる「地球屋」や,「猫の事務所」などの建物が並んでいる。

「エレベーター塔」(左)と『耳をすませば』に登場する「地球屋」の建物が森の中から顔を覗かせる
愛知万博の際に建設され,閉幕後も年間10万人以上が訪れていた人気施設「サツキとメイの家」に加え,今回「どんどこ堂」が誕生。『となりのトトロ』の世界を楽しめる。

「サツキとメイの家」は愛知万博の際に建てられたものが活用されている

どんどこ森のなかにつくられた遊具
「どんどこ堂」

「どんどこ堂」(写真右上)と
「サツキとメイの家」(中央右)
【工事概要】
ジブリパーク整備工事公園緑地整備事業
愛・地球博記念公園整備工事
合併工事
(ジブリパーク整備工事(1期工事))
- 場所:
- 愛知県長久手市
- 発注者:
- 愛知県
- 設計施工支援:スタジオジブリ
(中部支店施工)
愛・地球博記念公園整備工事として,メインゲート,北口広場,駐車場,案内所,ショップ・カフェおよび稲楼門を鹿島JV(中部土木・岩間造園)で施工した

ショップ・カフェ

稲楼門
2期予定の「もののけの里」は2023年秋,「魔女の谷」は2023年度内のオープン予定で現在工事が進む。

『もののけ姫』の里山的風景のイメージで整備される
「もののけの里」

『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』などの世界観が表現される
「魔女の谷」
©Studio Ghibli