6月25日に開催された株主総会で,3名の新任社外取締役と1名の新任社外監査役が選任された。
当社で社外取締役が選任されるのは,はじめてのこととなる。ここでは,そのプロフィールと当社に新たに導入された。
社外取締役制度について紹介する。
社外取締役制度
2015年5月1日に会社法の一部を改正する法律が施行された。これにより,社外取締役を選任していない上場会社は株主総会で「社外取締役を置くことが相当でない理由」を説明することが義務付けられた。
社外取締役とは,取締役会の監督機能強化を目的として選任する取締役をいう。社外取締役に期待されるのは,経営陣から独立した第三者の立場で経営を監督すること。社外取締役には,他社の役員・役員経験者や学者・弁護士などの識者を招くことが多い。
政府も成長戦略のひとつである「企業統治」強化の一環として社外取締役の起用を促している。導入促進に力を入れるのは,社外取締役が株主の視点で経営を監督することで日本企業の収益性や国際競争力が向上することを期待しているからだ。
当社では,6月25日に開催された株主総会後の取締役会で3名の社外取締役が選任された。
「第118期定時株主総会招集御通知」には3名の社外取締役について《社外取締役候補者とした理由は,それぞれグローバルに事業を展開する会社の経営者として長年にわたり活躍され,企業経営者として豊富な経験に基づく高い知見を有しておられることから,当社の社外取締役に適任であると判断し,選任をお願いするものであります》と選任理由が記載されている。それぞれ一流の経営者として財界にその名を馳せており,グループ中期経営計画の遂行も含めた企業ガバナンスの一層の強化に期待が寄せられている。
新任社外取締役と新任社外監査役のプロフィールは以下の通り。
古川 洽次
(三菱商事 顧問)
1938年生まれ
- 1962
- 三菱商事入社
- 1992
- 同社取締役
- 1995
- 代表取締役常務
- 1999
- 代表取締役副社長
- 2004
- 三菱自動車工業取締役副会長
- 2007
- ゆうちょ銀行取締役
代表執行役会長 - 2009
- 郵便局代表取締役会長
- 2012
- 日本郵便代表取締役会長
- 2013
- 日本郵便顧問兼三菱商事顧問
- 2014
- 三菱商事顧問
坂根 正弘
(小松製作所 相談役)
1941年生まれ
- 1963
- 小松製作所入社
- 1989
- 同社取締役
- 1994
- 常務取締役
- 1997
- 専務取締役
- 1999
- 代表取締役副社長
- 2001
- 代表取締役社長
- 2003
- 代表取締役兼CEO
- 2007
- 代表取締役会長
- 2010
- 取締役会長
- 2013
- 取締役相談役
- 2013
- 相談役
齋藤 聖美
(ジェイ・ボンド東短証券
代表取締役社長)
1950年生まれ
- 1973
- 日本経済新聞社入社
- 1975
- ソニー入社
- 1984
- モルガンスタンレー投資銀行入行
- 1990
- 同行エグゼクティブディレクター
- 2000
- ジェイ・ボンド
代表取締役社長
(現ジェイ・ボンド東短証券)
町田 幸雄
(弁護士)
1942年生まれ
- 1969
- 東京地方検察庁検事任官
- 2002
- 公安調査庁長官
- 2004
- 仙台高等検察庁検事長
- 2004
- 最高検察庁次長検事
- 2005
- 退官
- 2005
- 弁護士登録