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安定化へ向けて 東京電力福島第一原子力発電所

東日本大震災から3年が経った。
宮城・岩手両県では,既にがれき処理が完了し,各地でまちづくり事業が進む。
ここ東京電力福島第一原子力発電所では発災直後から事故収束への作業が日々進められ,
安定化に向けた取組みが営まれている。当社も東京電力をはじめとする関係者と手を携えて,作業に励む。
ここでは,新たな技術を開発しながら,安定化に向けて作業を続ける現場を紹介する。

写真:安定化へ向けて 東京電力福島第一原子力発電所 イメージ

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2011年4月17日,東京電力が事故収束に向けた「道筋」を打ち出した。7月19日に「原子炉が安定的に冷却,放射線量の減少傾向」をめざすステップ1を達成し,「原子炉が冷温停止状態,放射線量の大幅抑制」を目標としたステップ2を12月17日に達成した。これにより2011年12月21日に,「廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」(2013年6月改訂)を政府と東京電力が策定した。ここでは,2013年11月から「プール燃料取出し」,2020年度上半期から「炉心溶融燃料取出し」,その後2030年頃から「廃炉作業開始」を目標に廃止措置を進める計画としている。

こうしたなか,当社は発災直後のがれきの撤去による放射線量低減作業から,給油所の運営まで幅広いサポートを行ってきた。現在では3号機を中心にした安定化に向けた作業を続けている。プール燃料取出しカバーの建設に向けて,1月末現在,建屋の除染作業が進む。

喫緊の課題である汚染水対策では,海洋汚染防止のための海側遮水壁設置工事を実施中で,建屋への地下水流入を防止するために1号機~4号機を取り囲む凍土壁構築の実証実験も進められている。

当社が携わる工事のなかで,3号機カバーリング工事と汚染水対策について解説し,最前線で現場を指揮する所長たちに安定化に向けた思いを語ってもらう。

図版:福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ

福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ

図版:鹿島の主な取組み

鹿島の主な取組み

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