わが国におけるエネルギー政策は,大きな転換期を迎えている。
地球温暖化への取組みとして,原子力発電に依存したエネルギーの基本計画が東日本大震災により大きく一変。
「2020年までに温室効果ガスの排出量を1990年比で25%削減する」国際公約は,
ゼロベースでの見直しを強いられる厳しい状況となっている。
一次エネルギーにおいては,約95%を輸入化石燃料に依存しており,
エネルギーの安定供給の観点からも,エネルギーの多様化が求められている。
こうしたなか注目されているのが,風,水,太陽,大地…といった枯渇することのない自然の力を利用する
再生可能エネルギーだ。昨年7月には,「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」もスタートし,
社会全体でこの新たなエネルギーの普及・拡大に取り組む機運が高まっている。
当社においても,再生可能エネルギーに関連した大型プロジェクトを多数展開中だ。
これらを事例に,広がりをみせる再生可能エネルギーの未来を検証した。