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輝ける旬の女性たち

本誌2014年6月号特集「輝ける旬の女性たち」では,
8組12名の女性社員の働き方を通じ,当社の幅広い女性活躍の機会を紹介した。
今月から継続的に,国内外で活躍する当社の女性社員“小町”の魅力を発信していく。

file-9:現場が好き! 中部支店自慢の鹿島小町

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図版:岡田良子さん,加藤千賀さん

岡田良子

(おかだ・よしこ/愛知県出身/工学部建設工学科卒)
中部支店 東邦ガス港明工事事務所 工事課長

2005年入社。名古屋支店(当時)建築部建築工事管理グループで施工技術支援を経験した後,2006年より加茂病院移転新築JV工事を担当。2009年,豊橋サーラ改修工事事務所工事課長代理,2014年名古屋学院大学工事事務所工事課長を経て,2015年より現職。趣味はプロ野球観戦。もちろんドラゴンズファン!

加藤千賀

(かとう・ちか/愛知県出身/工学部社会環境工学科卒)
中部支店 男川浄水場JV工事事務所

2011年入社。中部支店宮田導水路サイホン工事事務所に配属され,立坑構築,シールド工法によるトンネル施工を経験する。2013年6月,土木部生産計画グループ。同年10月より現職。今は仕事中心の生活。休みの日に行くマッサージが楽しみだそう。長期休暇をもらった時は一人旅に出る。思い出の地は,スリランカとカンボジア。

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人と人とのつながりが魅力なんです

中部支店の男川浄水場JV工事事務所(愛知県岡崎市)で現場監督を務める加藤千賀さんは,入社5年目の“土木大好き・現場大好き”な土木施工系女子。発展途上国のインフラ整備に携わりたいと,土木の道を選んだ。「インフラをつくる仕事の重要性を後輩たちへ伝えたくて,昨年は出身大学の会社説明会にも参加しました。インフラ=命であることを,もっと感じてもらいたくて」と,土木の魅力を熱っぽく語る。

男川浄水場JV工事は着工前から施工計画を担当し,思い入れも深い。現場は,5社の共同企業体が土木・建築工事,浄水処理施設工事,電気計装工事,排水処理施設工事を各々行う。当社担当の土木工事だけでも,用地造成,上水・排水施設の躯体,場内整備,外周道路,場外送配水管の施工と,様々な工種作業が行われる。「着工して約1年半経ちますが,他ではできない幅広い経験をさせてもらっています。作業員さんたちから学ぶことも多いです」。

作業員をはじめ現場の皆が,無駄なく働きやすくなるよう作業工程を管理するのが,今の加藤さんの目標。「自分への課題が山積みで時間がいくらあっても足りない」。また,これから結婚,子育てなどライフステージの変化にどう向き合っていくかも不安だと,正直な気持ちを打ち明ける。

図版:男川浄水場JV工事の野崎所長や作業員たちと,推進工事が貫通した時に撮った記念写真

男川浄水場JV工事の野崎所長や作業員たちと,推進工事が貫通した時に撮った記念写真。「作業員さんとの信頼関係は厚く,思い入れのある写真です」(加藤さん)

「仕事に没頭し過ぎるのもよくない。ある程度は,自分を許してあげることも必要」と,加藤さんを励ます岡田良子さん。現在,東邦ガス港明工事事務所(名古屋市港区)の工事課長を務める建築施工系社員だ。加藤さんへの助言は,自分自身の経験を振り返っての声だった。

ものづくりの仕事に憧れて,某大手建設会社に入社し,念願の現場監督の仕事についた。しかし,8年後に退職してしまう。「早く仕事を覚えなくてはと焦り,仕事に没頭し過ぎて疲れてしまいました」。退職後はハウスメーカーで設計業務を経験するが,現場の仕事の楽しさ,やりがいに気づき,2005年当社に中途入社した。

入社10年目を迎えた岡田さん。現在の職場で7現場目を数える。「工事課長となり,さらに,やりがいも責任も大きくなりました。客先との調整,コスト管理など,これまであまり経験してこなかった仕事も主体的に動かしていかなければなりません」。岡田さんの目標は,現場所長になって一つの現場をとり仕切ること。夢の実現に向け,今は経験・知識を積む大切な時期である。「工事に関わる人々とは,“一緒にいいものをつくろう”という気持ちで結ばれています。これは,仕事をする上でとても大切なこと。人と人とのつながりが,この仕事の魅力なんです」。岡田さんの言葉に,加藤さんも笑顔でうなずく。

「地方支店ですから女性の社員数も限られ,加藤さんもロールモデルとなる先輩がいなくて不安だと思いますが,土木・建築力を合わせて,新しい道を切り拓きましょう」。

図版:職長と翌日の作業打ち合わせをする岡田さん。現場の工程管理は,岡田さんの大切な仕事のひとつだ

職長と翌日の作業打ち合わせをする岡田さん。現場の工程管理は,岡田さんの大切な仕事のひとつだ

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Voice 建設業の魅力創出に取り組む  片山 豊 執行役員中部支店長

岡田さんは,建築施工系としては中部支店初の女性管理職社員です。工事課長となり所長の右腕として,現場を管理してくれています。後輩女性社員のロールモデルとしての役割も大きい。支店初の女性所長となる日を大いに期待しています。加藤さんは,ものづくりを通じ社会に貢献したいという高い志をもっている。責任感のある芯の強い女性です。私は関西支店在籍時,建築の人事担当でしたが,女性の方が圧倒的に明確な志望動機を持って入社してきます。頼もしい限りです。中部支店では男女比を意識せず,やる気のある人材を採用するよう指導しています。

社会全般で女性活躍推進への取組みが活発化しており,中部支店でも現場の環境整備は喫緊の課題です。ただ私は,もっと会社自体の魅力を高めることも重要と考えます。男性の働きたがらない会社に,女性が入りたいと思うわけがないですから。支店一丸となって,建設業の魅力を創出していきましょう。

図版:岡田良子さん,片山 豊執行役員中部支店長,加藤千賀さん

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