ホーム > KAJIMAダイジェスト > May 2022:特集 AKASAKA KX-Project 鹿島トランスフォーメーション > 座談会:オフィス再配置の舞台裏

座談会:オフィス再配置の舞台裏

参加者 
写真左から,

(全体事務局)開発事業本部企画管理部
総務グループ課長代理 
資産運用部資産活用グループ兼務

古川健吾

(設計)グループ会社イリア
ファシリティソリューション部副部長

福間正文

(全体事務局)開発事業本部資産運用部
管財グループ課長

松本麻里恵

(支店事務局)東京建築支店管理部総務グループ

中井紗也香

(施工)東京建築支店リニューアル事業部
赤坂事務所(当時)
現東京建築支店(仮称)明石町プロジェクト工事事務所

日高純憲

(総務)総合事務センター施設グループ

松井奈那

photo: Nacása & Partners

松本

本日は,今回のオフィス再配置にあたり各方面の最前線でご尽力いただいた実務担当者の皆様にお集まりいただき,外からはなかなか知り得ない裏話・苦労話などを振り返ってお聞きしたいと思っております。

中井

東京建築支店はトップバッターであり,移転までの期間の短さ,750人の大所帯,3ヵ月で仮移転を含む2回の引越し,さらにオリパラによる交通規制とバッティングするという,これまでに経験のないハードルの連続でした。

ある程度トップダウンで決めていく必要がある一方で,若手社員の意見を積極的に取り入れるという方針のもと,支店内の幅広い意見を集約した上で,スピーディに上層部の承認を得られることを意識して奔走したことが思い出されます。

松井

赤坂別館(別館)食堂のリニューアルを中心に担当しましたが,総合事務センターとして,社員一人ひとりにとってより快適な環境を目指す一方で,日々運用に携わっていただいている食堂運営会社や管理会社などの現場スタッフの視点にも立った調整に腐心しました。

支店の現場などと比べると,なんとなく本社圏は部署間の関わりが少ないと感じていたのですが,今回の改編をきっかけにカフェエリアが部署を跨いだコミュニケーションの場として積極的に活用されて,活発なアイディア創出や社員の多様性も受容されるような社内文化に繋がっていくことを期待しています。

日高

今回の改編は極めてタイトなスケジュールの中,Kタワー・KT・KI・別館と玉突き方式で各部署が入居していく計画だったため,一箇所でも工程を遅らせられないという思いで臨みました。まさに綱渡り的な緊張感の中での工程管理でしたが,グループ会社であるイリアやクリマテックなどと協働での工事だったので,着工前から工事定例の場を設け,先行して品質に関わる懸念事項の洗い出しを行うなどの工夫を行いました。それがなかったらこの工期での完了は実現できていなかったと感じます。今後は,現場事務所でも今回の本社圏のような環境が実現できれば素晴らしいと思います。

福間

設計としては,やはり超短期スケジュールが最も苦労した点ですが,イリアでは既に3年前にフリーアドレス化を実現しており,鹿島本社ビル群の設計思想を継承しながらも,自らの実体験により働き方を変えていくメリットや運用面でのノウハウなどを伝えられるよう心掛けました。イリアでは,今回の改編を機に社員一人ひとりが自分の働き方に向き合うようになり,結果として自主性が高まったことが大きなメリットであると感じています。

古川

全社的な事務局としては,各部署からの様々なレベル感の意見を調整することに心を砕きました。円滑で公平な事務局運営を肝に銘じつつも,各所で個別調整が同時並行的に進んでしまい,情報をタイムリーに把握して全体をコントロールすることの難しさを感じました。

一方で,短時間でも直接会話をすることの重要性を改めて認識する機会にもなり,今回の改編のテーマの一つである「近接性」により,益々有効な交流を図っていければと思います。

松本

皆様ありがとうございました。これからが「ワークスタイル変革」の始まりかと思いますので,今回の改編を通じて社員一人ひとりが成長していけるよう,引き続き尽力していきたいと気持ちを新たにしました。今後の変化が楽しみですね。

ContentsMay 2022

ホーム > KAJIMAダイジェスト > May 2022:特集 AKASAKA KX-Project 鹿島トランスフォーメーション > 座談会:オフィス再配置の舞台裏

ページの先頭へ