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Voice 仕事と育児の両立に日々懸命な社員たち。現場を担当する社員から今の想いを聞きました!

所属部署は取材日時点

東京土木支店・
メトロ日比谷線虎ノ門新駅(仮称)JV工事事務所

村上麻優子 工事課長代理

2017年に第一子,2021年に第二子を出産。いずれも約1年の産育休取得後に現場に復帰

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産育休取得後,希望して現場に戻りました。会社には学生の頃からの夢であった現場配属の希望をかなえてもらったので,出産後もその想いは変わりません。現在は育児フレックスを使いながら勤務しています。通勤中にメールチェックをおこない,出勤と同時に手を動かしたり,打ち合わせしたりできるように時間を工夫して使い,勤務時間中は,限られた時間のなかで優先順位をつけ,同僚にも協力してもらいながらこなすようにしています。

平日はお迎え後帰宅し,ご飯を食べさせて,お風呂に入れて寝かせるので精一杯ですが,休日の家事は少しお金がかかっても時短につながるものをいろいろと活用し,子どもとの時間を多くとるように心がけています。上の子は今6歳で来年小学生になります。お母さんが駅をつくる仕事をしていることを知っていて,保育園ではそのような話もしているようです。母であるとともに,仕事に邁進している姿を見ていてくれればいいなと思っています。

東京建築支店・
三井リンクラボ新木場3新築工事事務所

川津早季 工事主任

2020年に第一子を出産。産育休取得後に管理部門に復帰。現場配属を希望し,現在は現場監督として建築現場で勤務中

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現場での施工管理業務に携わっています。9月の本格着工後は杭工事を担当し,今後は全工種を全体的に管理する予定です。鹿島社員の夫とともに育児フレックスを利用しています。保育園の行事のために早退するときなど,上司や施工管理を担当する2名の同僚には,状況を理解しご協力いただいていると感じています。

夫は私と交代で2ヵ月間育休を取得しました。日々の保育園への送り迎えなど主体的に育児へ参加してくれています。現在は夫の育児における負担が大きいので,より私が両立し,参加したいと思っています。

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現在,男性でも育児と仕事を両立している社員は珍しくありません。産休の有無の違いはありますが,育児期間の方が圧倒的に長く,両立における必要な支援や理解は,男女間に大きな差はないと考えています。現場業務に従事しながらも仕事と育児を両立する“あたりまえ”が若手現場監督にさらに浸透するといいなと思います。

関西支店・
管理部現業グループ(大阪・和歌山地区)

岡田直道 課長代理

今年2月から双子の第二子・第三子の誕生に合わせ,第一子の時には取得しなかった育休を4ヵ月間取得した

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第一子が昼に寝る子で,妻が昼夜逆転の生活になった経験や,赤ちゃんの生活リズムが整い,まとまって寝るようになるまで約4ヵ月かかるという情報から,今回は4ヵ月の育休を取得しました。育休中は主に日中は妻,夜間は私が面倒を見ていましたが,実際に3ヵ月半くらいで夜にまとまって寝るようになりました。

子どもについて,それまで妻しか知らないことやできないこともありましたが,育休期間で一通り自分もできるようになりました。料理も苦手でしたが,育休中は毎日自分が作ろうと決めて練習するうちに,心のハードルがなくなりました。

育児が大変だからというのを理由に仕事を妥協しそうになった時には,その行動を子どもに対して,胸を張って話せるかを自分自身に問い掛けるようにしています。子どもがいるから制限されるのではなく,子どもがいるから仕事が頑張れるという発想で,前向きに両立していきたいと思います。

Information

社員の子を対象とする託児サービス導入に向けたトライアルを実施

育児により時間的制約を受ける社員とその家族の多様な働き方の実現を支援する一環として,2023年8月下旬から9月中旬にかけて,南長崎社宅およびKX-SQUARE(いずれも東京都豊島区)において,社員の生後3ヵ月以上~小学生の子を対象とした,託児サービスの導入に向けたトライアルを実施した。

本サービスは,育児中の家庭にとって家事負担が特に大きくなる,平日の夕方以降と隔週土曜日の開設を予定する。本サービスを利用した社員とその家族が利用時間を自由に使うことで,心身のリフレッシュに役立てられる時間帯設定とした。小学6年生までの子を対象とすることで,学童保育に入れない子の利用も可能とする。今後,トライアルの状況などをふまえ,2023年中の本格導入を目指している。

図版:KX-SQUAREでのトライアルの様子

KX-SQUAREでのトライアルの様子

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ベビーシッター派遣事業
割引券を導入

ベビーシッター派遣事業割引券制度について,本社部署横断メンバーからなるワークスタイル検討WGの育児分科会が,仕事と育児を両立する社員のWLBに資するものであるとして,当社での導入を会社に提案した。その後トライアル期間を経て,今年1月から全社的な本格運用が始まっている。

活用シーンとして,終業時刻が保育園のお迎え時間に間に合わない時などに,保育等施設への送迎からベビーシッターをお願いする(保育施設間や習い事の送迎などには利用できない)ことなどが考えられる。事務連絡の利用の流れを確認の上,ニーズがあれば活用を検討してはいかがだろう。

※事前承認を受けた事業主(鹿島)に雇用される社員が,ベビーシッターサービスを利用した場合に,支払うシッター利用料金の一部又は全部を国が助成する事業

図版:ワークスタイル検討WG育児分科会の様子

ワークスタイル検討WG育児分科会の様子

Teams掲示板
【育児関連コミュニティ】

育休中の社員や仕事と育児を両立している社員が,気軽に悩み事を相談でき,有益な情報を自由に発信できる意見交換の場として, Teamsに「育児関連コミュニティ」というチーム(掲示板)が作成されている。育児中に限らず社員であれば誰でも参加できるコミュニティとなっており,イントラネット上の仕事と家庭・両立支援ガイドから参加方法がチェックできる。

Report

地道な活動を全社に展開し,
改革のスピードを上げる

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photo: takuya omura

働き方改革推進委員会
幹事会 幹事長

西澤直志 執行役員
総務管理本部 副本部長

働き方改革推進委員会では,時間外労働上限規制に向けた基盤の整備と,働き方改革に関する各部署,支店,現場の活動支援に取り組んでいます。

鹿島の働き方改革について,前月号に「現場特性に応じた取組み」として代表的な事例が紹介されましたが,多くの現場で日々,業務と格闘しながら働き方改革に関する小さなイノベーションを積み重ねています。委員会の役割は,こうした地道な活動を全社に展開し,改革のスピードを上げることにあり,イントラネット上に新たに開設したウェブページでの紹介や,土木・建築部門による各支店・現場への支援プログラムを通じて,展開を推進しています。

また,上限規制の適用まで半年を切った今,最も繁忙を極めている現業部門に対して有効なリソースを優先的に提供することが重要と考えており,例えば,Kajima ChatAIについても,現場の議事録作成や要約などの要望に対して,すぐに活用できる仕様にカスタマイズするなど,デジタル推進室が検討を進めています。

多様な働き方を実現するための人事制度については,今回紹介されたように,この半年間で大幅な充実が図られ業界でもトップクラスにあり,また,再雇用者の活躍推進に向けた処遇改善の検討も進めております。

特に,若い人たちにとって,ライフイベントから生じる労働時間の制約の中でキャリアアップを図ることは切実な問題です。組織の心理的安全性を高め,世代を超えて自由で率直な議論を重ねる中で,多様な働き方を受け入れ,個々の能力を最大限に生かせる組織が増えていくよう,人事部とともに制度の活用促進を支援していきます。

最後に,改正労働基準法の中でも時間外労働の上限月45時間の年6回達成は,現場にとって最も大きなハードルであり,実現には「年間104日閉所(4週8閉所相当)」の確保が大きなカギとなります。課題である民間工事については,国土交通大臣と建設関係団体との申し合わせに基づき,日本建設業連合会から発信された「適正工期確保宣言」を受けて,鹿島も「年間104日閉所(4週8閉所相当)」を前提とした工程表,見積書を提出していく方針です。4週8閉所については,サプライチェーン全体を維持していくための重要課題として認識されており,トップ,各部門と連携して強力に推進していきたいと考えています。

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