マングローブの赤い川
(べツィボカ川,マダガスカル)
今月は驚くべき地球の水の色を宇宙から。
迫力ある赤い色に目を奪われる画像はアフリカ東岸のインド洋に浮かぶ島,マダガスカル島にあるベツィボカ川の河口を撮影したもの。世界で4番目に大きいこの島の中央には3,000m近い山々が連なり,その東側は熱帯雨林,西側はマングローブやサバンナが広がる。島のほぼ中央に位置する首都アンタナナリボに源流をもちマングローブの林を通り抜けるベツィボカ川は,その堆積物に含まれる酸化鉄の色から赤褐色になり,絵に描いたような複雑なデルタ河口を形成している。