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Feature 1: スナヤン開発を支える人

スナヤン・スクウェアは,様々な人の力が重ね合わさることで,魅力的な場所として輝き続けている。
スナヤン開発を支える人とは――その一片を紹介する。

図版:イメージ

スナヤン・スクウェア全景

  1. プラザ・スナヤン(ショッピングセンター)【1996年】
  2. セントラル・スナヤン1(オフィスビル)【1997年】
  3. アパルトメン・プラザスナヤンA棟&B棟(アパート)
    【1998年】
  4. セントラル・スナヤン2(オフィスビル)【2008年】
  5. セントラル・スナヤン3(オフィスビル)【2010年】

  1. アパルトメン・プラザスナヤンC棟&D棟(アパート)
    【2012年】
  2. フェアモント・ホテル・ジャカルタ(ホテル)
    【建設中・2015年オープン予定】
    ※西暦はオープン年

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スナヤン開発の
パイオニア

図版:執行役員・KOA副社長 橋本雅夫

執行役員・KOA副社長
橋本雅夫

1993年から1998年まで,スナヤン開発の陣頭指揮をとり,「スナヤン・スクウェア」の礎を築き,現在東南アジア全体の開発事業を統括する立場にある。最初にマスタープランを見た時には,デベロッパーとして,これだけの規模のプロジェクトを手掛けられる喜びを感じたという。「“歴史を積み重ねてきたからこそ価値がある”そんな価値観を,この国の人にわかってもらえる施設にしていきたい」と語る。

図版:プロジェクト入手時のマスタープラン

プロジェクト入手時のマスタープラン

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施設管理とテナントリーシングのキーパーソン

図版:STS General Manager Property Chris J. Umpreby(クリス・アンプルビー)

STS General Manager
Property
Chris J. Umpreby
(クリス・アンプルビー)

“清潔で安全”スナヤン・スクウェアを象徴する言葉の一つ。オープン前から,施設管理の土台となる仕組みを構築し,質の高いサービスを提供してきた。2006年以降,周辺に競合相手が増えたが,行き届いた施設管理と複合施設であることが強みとなり,入居待ちが続いている。「アジア通貨危機の時,私を信じて,テナントとの難しい交渉を任せてくれた。鹿島には“Trust”を感じる」。

図版:常に行われている施設の清掃

常に行われている施設の清掃

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海外で鹿島品質を守る

図版:STS Construction Manager Brian A. Morris(ブライアン・モリス)

STS Construction Manager
Brian A. Morris
(ブライアン・モリス)

事業者側(STS)の立場で,法規,コスト,工期を守りながら仕様どおりに施工できているかを監理する業務にあたっている。鹿島の海外案件に多く関わり,2005年からスナヤン開発に携わる。現在は,フェアモント・ホテル・ジャカルタを担当。「鹿島グループ全体の事業であることを認識し,施工者にも配慮しながら最適解を見出すことが大切」と話す。海外で鹿島品質を守る一人だ。

図版:「フェアモント・ホテル・ジャカルタ」完成予想パース

「フェアモント・ホテル・ジャカルタ」完成予想パース

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Topic “Indonesian Dream”とともに

“食”は人を惹きつける

プラザ・スナヤン内には,ファッション,スポーツ,コスメ,インテリアなどの様々な人気ブランドが立ち並ぶ。その中で,際立つのがレストランやカフェの多さ。賃貸面積(約8.5万m2)の約25%を飲食店が占める。一般にショッピングセンターでは10~15%程度というから,その割合は極めて高い。そこには「外食をすることが多いインドネシアの人々に食の魅力を伝え,賑わいを創出する」という大石社長の戦略がある。この戦略を実践するのが,飲食部門のリーシングを担当するSTS佐藤昭彦マネージャー。ホテル・レストランビジネスに精通した食のプロだ。「力を入れるのは唯一無二のレストランを創造すること」と語る。プラザ・スナヤンを訪れなければ食すことができないものを追求し,人を呼び込む 考え。また,リーズナブルな飲食店が多いフードコートに,ホテル並みの味覚が楽しめる高級レストランを誘致することにも挑戦している。

図版:右から佐藤マネージャー,Alwiさん,Chrisさん

右から佐藤マネージャー,Alwiさん,Chrisさん

本物にこだわる親子

その代表格といえるのがAlwi(アーウィー)さんとChris(クリス)さん親子が営む「RUSTIQUE grill & wine」。父親のAlwiさんは,プラザ・スナヤンのテナント向けに,イタリアの家具を販売していたが,飲食に興味があり,大手カフェチェーンと組みインドネシアに初めて本格イタリアンコーヒーを紹介した本物にこだわる人物である。2007年,駐車場棟内に映画館と飲食店エリアの拡張を行っていた時,「ドライエイジングビーフを使ったレストランをやりたい」と2人から相談があった。ドライエイジングとは,日本では未だ提供するレストランは少ないが,肉を約1ヵ月間,乾燥・熟成させ,本来持つ旨みと熟成した香りを引き出す方法。ニューヨークなどで人気となっていたが,当時インドネシアで知る人は,ほとんどいなかった。佐藤マネージャーは,詳細に競合相手や市場分析を行い,新レストランのプロデュースを決めた。オープン後,インドネシアのアッパークラスから絶大な評価を受け,一気に話題のレストランに。2人は大成功をおさめた。

現在2人は,イタリアンバー,カフェ,フレンチの人気店舗をプラザ・スナヤンで展開している。「この場所で成功し,再びこの場所に投資してくれることが嬉しい」と佐藤マネージャー。スナヤ ン・スクウェアは“Indonesian Dream”とともに成長していく。

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Interview

図版:東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)西村英俊 事務総長

東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)
西村英俊 事務総長

セントラル・スナヤン2にオフィスを構え,自身もアパルトメン・プラザスナヤンに入居する東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)の西村事務総長に,ERIAとインドネシアの関係やスナヤン・スクウェアの魅力について話を伺った。

ERIAについて

東アジアの経済統合や格差是正,持続的経済成長を推進することを目的に,首脳会議,閣僚会議などからマンデートされ,政策研究・政策提言を行う国際機関です。具体的には,2015年に予定されているアセアン経済共同体(AEC)の設立に向けた「アジア総合開発計画」や「アセアン連結性マスタープラン」などを策定し,インフラ整備プロジェクトの提言,評価を行っています。

インドネシアとの関係は?

ERIAは,インドネシア政府が国際機関のホストカントリーとして支援してくれています。アセアン事務局にもERIAの事務所があります。また,インドネシア政府が進めている『インドネシア経済開発加速・拡大マスタープラン2011~2015年』の目玉ともいえる「インドネシア経済回廊」は, ERIAが提案したプロジェクトが格上げされたものです。インドネシアの各島をインフラ網で連結し,各地の産業を振興する計画です。

スナヤン・スクウェアの魅力は?

私たちのオフィスについていえば,快適かつ知的創造力を高めるデザインを提供してくれたことですね。また,どこへ行っても清潔で綺麗なことです。清掃している人も,誇りをもって働いています。こんな施設は他にはないですよ。

特に気に入っているのは,「バリテラス」です。リゾートにいる雰囲気で食事が楽しめ,コストパフォーマンスが高い。公私ともに利用しています。ホテルができれば,出張者にも利用してもらえ,全てがここで完結します。さらに利便性が高まり,魅力的な場所になることを期待しています。

図版:アパルトメン・プラザスナヤンのレストラン「バリテラス」

アパルトメン・プラザスナヤンのレストラン「バリテラス」

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