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KAJIMAダイジェスト

“すばらしい未来が続く国”インドネシア

東南アジア南部に位置するインドネシア共和国(以下,インドネシア)は,
赤道をまたぐ大小の島々からなる世界最大の島国である。東西幅は5,110kmと米国よりも長く,
人口は2億3,000万人を超え,世界第4位を誇る。
近年,この規模を原動力に力強い経済成長が続き,世界の注目を集める国となっている。
“すばらしい未来の国”――本誌1975年2月号の特集で,インドネシアを表現した言葉だ。
約40年前の当社は,建設工事の請負や技術指導を通じて,インドネシア発展への懸け橋となっていた。
そして,今もまた,これからも続く未来へ向け,歴史の一コマとなる営為を続けている。
今月は,インドネシアと鹿島の歴史と今を知り,“すばらしい未来”とは何かを見つめる。

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インドネシアとともに成長する鹿島

図版:執行役員 KOA(カジマ・オーバーシーズ・アジア)社長 高橋正剛

執行役員
KOA
(カジマ・オーバーシーズ・
アジア)
社長
高橋正剛

今から34年前,入社4年目で仙台支店(当時)からインドネシアに赴任しました。“海外といえばインドネシア”と言われた時代で,この地で働けることを誇りに感じたのを記憶しています。当時,活況を呈していたのが,スマトラ島北部で行われていた「アサハンプロジェクト」。アサハン川の豊富な水量と落差を利用して水力発電を行い,アルミニウムを精錬する大事業です。このプロジェクトを担当していた多くの人が,戦後賠償工事として発注された「カリブランタス総合計画」(ジャワ島東部)に従事していました。ブランタス川の洪水被害を低減させるとともに,灌漑,水力発電を行い,地域の農業や産業発展に大きく貢献したプロジェクトです。重責を果たした諸先輩が,地域発展に寄与する意義を,いきいきと話してくれたのが印象的でした。またインドネシア人の優秀な技術者やオペレータが育ち,アサハンプロジェクトでも大きな力となってくれているという話も良く聞きました。

私が最初に担当した工事は,首都ジャカルタにある「ヌサンタラビル」の改修でした。このビルは,日本初の超高層ビル・霞が関ビルに先駆け,H型鋼により初めて構造設計を実施した超高層ビルの草分け的存在で,当社の代表プロジェクトの一つといえます。その後,見積業務や,「ラトゥ・プラザ」の内装工事,「日本大使公邸」の施工などを経験しました。1984年にインドネシアを離れ,チリ,スペインなど諸外国の建築工事に従事し,1999年に再びインドネシアの地を踏みました。その時,驚いたのは“街の変化”。オフィスビルや商業施設が建ち並び,15年前に私が見ていた光景とは別世界でした。これは,今も訪れるたびに感じることで,経済発展のスピードというものを体感できます。昨年,当社が手がける複合開発「スナヤン・スクウェア」にも,新たにアパート2棟が誕生し,2015年初めには建設中のホテルがオープンする予定です。

この国は,これからも成長を持続できる力を持っています。先人たちに習い,持てる企画力や技術力,そして総合力を,この国の発展に役立て,ともに成長していく。それこそが私たちに課せられた責任だと考えています。

※KOA(カジマ・オーバーシーズ・アジア):アジア地域を統括する現地法人

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