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発災当日の動き─行政と建設業界をつないだ「リエゾン」 20150910

9月10日,鬼怒川の決壊直後から,日本建設業連合会のリエゾン(災害対策現地情報連絡員)が国土交通省関東地方整備局に赴いた。行政と建設業界との連絡を一手に行い,迅速な初動に貢献した。この重責を担ったのは,関東支店土木営業グループの金井孝之次長である。発災当日の動きを時系列でまとめた。

12:50

鬼怒川堤防(左岸21K付近)が決壊。

13:30

国土交通省関東地方整備局(関東地整)から日本建設業連合会(日建連)関東支部に災害支援要請あり。日建連関東支部長の増永修平専務が,関東支店土木部営業グループの金井次長に対して,リエゾンとして関東地整に向かうよう指示。

14:30

関東地整の災害対策室において企画部防災課から現状の説明を受ける。破堤幅は現状40mであり,今後140mまで拡大を予想。間もなく,日建連に対して復旧に必要な資機材等のリストを送付。会員各社に資機材・労務の調達調査を至急行うよう依頼あり。

14:45

河川部河川工事課から復旧計画の素案について説明あり。根固めブロックと割栗石で荒締切を構築し,その後,鋼矢板による二重締切を構築する方針。資材は,下館と利根川上流の河川事務所に備蓄材あり。構造計画・数量確定後打合せ。2週間での復旧が示達。昼夜連続施工となる見通し。今夜からの対応となる。

16:30

企画部広域計画課から資機材・労務の調達調査状況について回答状況の確認あり。日建連に対して17時までに各社の回答結果を関東地整に報告するよう依頼。

17:00

日建連から関東地整に各社の調査回答を提出。リエゾンから関東地整に対して,復旧に必要な資機材・労務量等を勘案した業者数の絞り込みを要望。

17:00

災害対策室と本省とのネット会議実施。現状報告と対応方針の確認あり。

18:20

増永専務が災害対策室に到着。

18:45

防災課より,資機材・労務の調達量が圧倒的に充実している鹿島建設,大成建設に支援を要請したいとの報告あり。

20: 00

河川工事課から復旧計画の説明あり。当夜は下館河川事務所で重機等の進入路,待機スペースを造成予定。鹿島,大成の2社は明朝から現地入り。リエゾンから明日の現地集合場所,時間,重機等の待機場所指示を依頼。道路状況から早朝の現地入りは難しいため,9時に破堤箇所の対岸に設ける現地対策本部に集合するよう指示あり。

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写真提供:国土交通省関東地方整備局

写真提供:国土交通省関東地方整備局

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