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特集 変革を起こす鹿島 生産性向上に向けた最新技術の現在地

建設業では,若年入職者の減少や技能労働者の高齢化などにより,次世代の担い手確保が喫緊の課題だ。
その中で,最終年度を迎える鹿島グループ中期経営計画の重点施策の一つに掲げた「生産性の向上」は,
最先端技術を活用した建設生産システムの構築を進めることで着実に成果を挙げ,
課題解決へと向かっている。
今月号では,土木の建設機械の自動化を核とした次世代建設生産システム「A4CSEL®」や,
建築の生産プロセスを変革する「鹿島スマート生産」など,
生産性向上に向けた当社の取組みや技術の現在地に迫る。

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鹿島の最新技術が生産性の向上に貢献する

当社は創業以来,今も受け継がれる「進取の精神」のもと,「鉄道の鹿島」「ダムの鹿島」「超高層の鹿島」「制震の鹿島」など,これまで社会に求められる技術開発を先駆けて行い,「技術の鹿島」として時代の要請に応え続けてきました。技術開発は,当社の強みと成長を支える創造力の基盤として,現在も中心的役割を担っています。

2018年度にスタートした現中期経営計画は最終年度を迎えました。当社グループの皆さんの努力により,これまでの2年間は業績面で無事に目標を達成できました。この最終年度,そして来年度から始まる新たな次期中期経営計画へ向けて,重要な柱の一つが,人と機械の協働を核とした生産性の向上です。土木部門は,現場の工場化を目指し,次世代建設生産システム「A4CSEL®」などの自動化技術の開発やCIM活用を進めています。建築部門は,設計から施工,維持管理までの一貫したBIM活用や「鹿島スマート生産」により魅力的な建築生産プロセスの実現を目指しています。

一方,現場のあらゆる生産情報を一元的に収集,集積する仕組みが整い,今後はその膨大なデータをどのように活用していくかが重要となります。建設業はデータ活用の分野では進化できる余地が大きく,生産性を向上させる可能性は無限に広がっています。この動きを加速させるために,より一層,外部の知見を活用したオープンイノベーションを推進し,次期中期経営計画につなげていく方針です。

いま,現場は夏場の熱中症対策や重労働という課題に,新型コロナウイルス対策が加わり例年以上に厳しさが増しています。この未知の状況に対処するため,当社は生産性向上技術を駆使し,作業の効率化や安全性の向上を図っていきます。こうした取組みにより,未来を担う若い人たちにとって魅力ある職場を提供するとともに,当社グループの持続可能な成長を皆さんとともに実現していきたいと思います。

社長 押味至一

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