新たな中期経営計画が始まる本年度,代表取締役会長に就任しました。
鹿島グループの持続的な成長と企業価値の向上に,引き続き努めて参ります。
特に,昨年ご逝去された鹿島昭一最高相談役のご遺志である,物事の本質を深く見極め正しい道を進む経営を継承し,脈々と受け継がれて来た鹿島のDNAを社員の皆さんと共有していきたいと考えています。
2015年の社長就任時,現場第一主義のもと,「決心せよ!今日一日の無災害」「ひとつひとつ心を込めた物づくり」をスローガンに掲げ,お客様の信頼や社会の信用の重要性を改めて認識した上で,構造改善を主眼とした中期経営計画をスタートさせました。以降2度の3ヵ年計画で,事業拡大や安定収益の確保に向け様々な施策に取り組み,両期間とも利益目標を無事達成することができましたことは,国内外の鹿島グループ役員・社員の皆さんの大変なご尽力のお陰と深く感謝しています。一方で,社長在任中に,死亡・重篤災害や公衆災害,品質問題,コンプライアンス問題などを根絶できなかったことは誠に残念であり,そのほかにも次世代の担い手確保やカーボンニュートラルなど,まだまだ多くの課題が残っていると感じています。
今後ますます不確実性を増す経営環境や厳しい競争環境が予想される中,鹿島グループの皆さんには,変化を常に前向きに捉え,天野社長のもと一丸となって事業に取り組み,経営目標の達成に挑戦していただきたいと思います。
未だ各地で新型コロナウイルスの影響も残る中,社業に邁進されている鹿島グループの皆さんとご家族のご健康,そして世界中の事業所・現場で働く方々の安全を祈念して結びとさせていただきます。
2015(平成27年)
- 中村満義会長,押味至一社長就任
- 「スナヤンスクエア」プロジェクト完成
- 米国で流通倉庫開発事業Core5を設立
2016(平成28年)
- 東京ガーデンテラス紀尾井町完成
- KACHIDOKI THE TOWER完成
- KTビル完成
- 鹿島クレス溶接事業部を設立
- 鹿島フィットを設立
- カジマ・ベトナムを設立
- インドチャイナキャピタルと開発合弁会社を設立
- ポーランドで流通倉庫開発事業を開始
- 豪州コクラム社をグループ化
2017(平成29年)
- GINZA SIX完成
- 首都高速横浜北線開通
- グローバルBIMを設立
- クリマ・ワークスを設立
- 米国フラワノイ社,
シンガポールIFE社をグループ化
2018(平成30年)
- 東京ミッドタウン日比谷完成
- 東京駅丸の内駅前広場完成
- 五ケ山ダム竣工
2019(令和元年)
- 創業180年
- 日本橋室町三井タワー完成
- 阪神高速道路大和川線シールドトンネル完成
- 宮古盛岡横断道路 新区界トンネル完成
- 奥胎内ダム完成
- One Teamを設立
- ポーランドステューデントデポ社をグループ化
2020(令和2年)
- Otemachi One完成
- 大分川ダム完成
- 東京ポートシティ竹芝 オフィスタワー完成
- ウィンドファームつがる完成
- Hareza池袋完成
- シンガポールでThe GEAR着工
2021(令和3年)
- 押味至一会長,天野裕正社長就任
- 世界貿易センタービルディング南館完成