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鹿島の見える風景 season2

vol.103

コロナ禍でも現場見学を!

東北支店 沖田隆慶

図版:現場全体を360°カメラでアーカイブ(上)し,デジタル空間で現場見学会を実施

現場全体を360°カメラでアーカイブ(上)し,デジタル空間で現場見学会を実施

世界最先端の「次世代放射光施設」の建設を,国と地域と民間とのパートナーシップのもと,東北大学の敷地内で進めています。放射光は,リング型の加速器の中を光速で運動する電子が方向を曲げられた時に発生するX線です。従来の放射光の分解能が100ナノメートルであるのに対し,次世代放射光の分解能は5ナノメートルと大きく性能が向上していて,まさに「ナノを見るための巨大な顕微鏡」といえます。

建設工事には見学希望者も多く,コロナ対策が課題でした。現場を見てもらいたい気持ちと,感染症対策を両立させなければなりません。

そこで,360°カメラで現場情報を管理するデジタルアーカイブソフト「HoloBuilder ※1」を応用し,バーチャル空間での現場見学会を試みました。HoloBuilder内には360°カメラによる映像のほか,現場で撮影した動画や,当社が開発したBIM/ARチェックシステム「GENAR※2」の画面をキャプチャした動画などを埋め込み,コンテンツを充実させることで,見学者との物理的接触の回避と現場見学会を両立させました。

時間軸を超えたデジタルアーカイブによる現場見学会。いつでも皆さんをバーチャル空間でお待ちしております。

※1 米国HoloBuilder Inc.の登録商標

※2 目前の現況映像の上にBIM等のデジタル情報を現実に重ねて表示するアプリ

図版:地図

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