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発掘!旬の社員

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IT環境構築・運用の
中心的な役割を担っていく若い3人

将来を見据えたIT環境による鹿島グループの業務改革を図る
集合写真

photo: 大村拓也

小山尚晃(左)

こやま・なおあき/神奈川県出身/
情報理工学系研究科 総合情報学専攻修了

ITソリューション部 情報基盤グループ

2017年入社。同部企画管理グループで導入研修・教育を受け,遠隔会議環境の見直しやクラウドサービスの検証を行う。2018年4月,同部システム技術グループに配属。全社向け検証用クラウド環境の構築・運用に携わる。2019年4月から現在の同部情報基盤グループに配属となり,インフラ企画チームとしてデータマネジメント基盤の構築,鹿島デジタルワークプレイスづくりでのテレワーク環境改善,マルチクラウド運用に関する動向調査を行う。趣味はゴルフ。

小川雄介(中)

おがわ・ゆうすけ/宮崎県出身/
理工学研究科 数理情報科学専攻修了

ITソリューション部 情報基盤グループ

2019年入社。同部企画管理グループで導入研修・教育を受け,同年7月から同部情報基盤グループに配属。インフラ企画チームとして,先進的なIT技術に関する調査・研究に携わりながら,データ収集・蓄積・管理するためのデータマネジメント基盤の整備を行う。2020年4月からデータマネジメント基盤を実案件に展開し,当社のデータ利活用を推進している。また,鹿島デジタルワークプレイスでのセキュリティ強化対応やWVD(仮想デスクトップサービス)の検証を行う。趣味は筋トレ・ゲーム。

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岡野高志(右)

おかの・たかし/兵庫県出身/
情報理工学院 数理・計算科学系修了

ITソリューション部 業務システムグループ

2019年入社。同部企画管理グループで導入研修・教育を受ける。同年7月,同部情報基盤グループに配属。Office365の社内展開や,本社・KIビル・赤坂別館における無線LANシステムの再構築を担当。2020年5月,同部業務システムグループに配属となり,業務DXサポートチームとしてワークフローシステムや業務自動化ツールの展開に携わる。ほかにシステム開発手法に関する社内ガイドラインの整備や先進技術についての調査・研究を行う。趣味はランニング。

鹿島デジタルワークプレイスの構築

「このコロナ禍でテレワークの需要が急速に高まりました」と口を揃えるのは,ITソリューション部の小山尚晃さんと小川雄介さんだ。2人が所属する情報基盤グループは,ネットワーク(KIネット)や認証基盤※1といったITインフラの企画から運用,Office365の展開ならびにサイバーセキュリティ対策などを行っている。常に最新ITや社会の動向をにらみつつ,時代の潮流に合った技術を適切なタイミングで導入することが重要だ。同グループでは現在「鹿島デジタルワークプレイス」の構築を進めている。利用機器の種類や接続場所を問わず,安全・安心・快適に働くことを可能とする新たなIT環境の構築だ。本環境の実現により,当社グループ社員は生産性を最大に高められる多様な働き方が自由に選択できるようになる。

5年目の小山さんは,このプロジェクトのなかでテレワーク環境の改善に取り組んでいる。これまでのテレワーク環境では,「Teams会議でカメラが使えないことやBIM/CIMソフトの利用に必要な高性能マシンが提供できないなど,さまざまな課題がありました」という小山さん。その課題を解決するため,現在展開中である仮想デスクトップサービスの切替えを進めている。さらに「単に課題を解決するだけではなく,今後の新しい働き方を見据えた環境を構築・提供することが重要となります」とIT環境構築の基本となる考え方を説明する。

「小山さんは部内で最も年が近い先輩で頼りになる存在です」と慕う3年目の小川さんは,今後のさらなるクラウド利用を見据えたセキュリティ強化を図るために,クラウドベースの認証基盤「Azure AD※2」の環境整備を担当している。「認証基盤は,社内のほぼすべてのITシステムと密接にかかわっているため,環境整備作業において問題が起きると全社員に大きな影響が及びます」というように,綿密な計画と事前検証および導入後のあらゆる挙動の想定が必要だ。整備プロジェクトの全容把握と進捗管理に努めている小川さんは,「計画の作成と作業実行の前には確認漏れがないか慎重になります」と話す。

※1 認証基盤:ITシステム・サービスを利用する際のユーザ認証と利用可否の判断などの制御,その証跡の記録を担うもので,セキュリティ確保のうえで重要なシステム

※2 Azure AD:Microsoftが提供するクラウドベースのIDおよびアクセス管理サービス

プライベート写真

小山さんの趣味は社会人になって始めたゴルフ。先輩や他部署の方と交流できることにも魅力を感じているという。コロナ禍でラウンドの頻度が少なくなったものの,毎日のパター練習は欠かさない。写真は,小川さん,岡野さんを初めてラウンドに連れて行ったときのもの。

業務全体の効率化に繋げる

「同期入社の小川さんとは休憩中もアイデアや問題点を話し合ったりしています」という岡野高志さんは,システム開発に関する新技術や活用事例の調査・評価・展開などを担当する業務システムグループに所属している。岡野さんは同部と経営企画部のメンバーで構成される「業務DX推進サポートチーム」の一員として,事務業務効率化のためにペーパーレス化を実現するワークフローシステムなど,各種ツールの展開と活用促進を担っている。システム構築や各種ツールの教育といった活動を行っていくなかで,「既存の業務を単に電子化するだけでなく,業務そのものの見直しや運用改善提案をすることで,真の業務の改善・効率化に繋げていくことが重要です」と岡野さんは感じている。

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プライベート写真

学生時代はトライアスロン部に所属していた岡野さん。一昨年5大ゼネコン対抗駅伝大会「SKOTT」に出場,健闘が認められ当社ランニング部にスカウトされた。昨年末GPSの記録で争うオンラインハーフマラソン大会で第1位を獲得。現在ランニング部では部員・マネ募集中。

データマネジメント基盤の展開

情報基盤グループでは,鹿島グループ内外に存在する有益なデータを収集・加工・蓄積し,目的に応じたデータ活用に連携させる「データマネジメント基盤」の展開を行っている。「昨年度までは基盤の構築が中心でしたが,今年度はさまざまなデータにまつわる課題を解決し,当社の高度なデータ活用に貢献できるよう,部署横断的かつ積極的に展開を進めます」と力強く語る小山さん。将来はデータ活用の面から当社の競争力のさらなる向上に寄与していきたいという。

ITインフラやセキュリティを熟知したエキスパートを目指す小川さんは,「本基盤によるデータ活用は,新たな企業活動を創出するものに発展する力を秘めています」とその可能性について語る。

入社時に「100年をつくる会社」のスローガンにロマンを感じたという岡野さんは,将来,技術戦略に携わる業務を希望している。「鹿島グループの業務を支えるITは,これからさらに存在感が増していきます。そんなITの力で100年後に残るものづくりにかかわれることにやりがいを感じます」と今後の意気込みを見せる。

若い彼らがこれからのIT環境づくりの中心的な役割を担っていく。

プライベート写真

小川さんはコロナ禍のためリモート飲み会など自粛生活が続いているなか,今年2歳になる甥っ子とライン通話で遊ぶなど,新たな楽しみを見つけている。プレゼントしたタブレットを1歳時から使いこなす様子に,親族一同驚かされている。最近は少し会話をしたり,画面越しにハイタッチしたりできるようになった(写真は2020年2月のもの)。

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