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鹿島グループ中期経営計画2018~2020 Focus

開発事業への投資

鹿島グループ中期経営計画(2018~2020)のポイントになるのが,5,000億円の投資のうち4,000億円を世界各地の不動産開発に投じることだ(国内1,600億円,海外2,400億円)。

また,3年間で1,750億円の売却による資金回収を見込んでいる。

これまで国内外で培ってきた開発事業のノウハウは,当社グループの強みを発揮できる成長分野となっている。

現在進行中のプロジェクトとしては,国内では「浜松町二丁目A街区南館」,「九段会館」,「みなとみらい21地区58街区」,「羽田空港跡地第1ゾーン」,海外では「ヤンキン地区複合開発(ミャンマー・ヤンゴン市内)」,「ウッドレイ住宅・商業複合開発(シンガポール)」などが挙げられる。米国の流通倉庫開発・賃貸集合住宅開発,英国のPFI事業,豪州の分譲住宅開発なども継続的に実施していく。海外事業の拡大に対して,リスク管理機能の強化も併せて行う考えだ。

図版:開発事業への投資グラフ

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ウッドレイ住宅・商業複合開発は,当社グループがアジア地域で手掛ける過去最大級の開発案件だ。3月28日には起工式が行われ,国内外のメディアが大きく報道した。

カジマ・デベロップメント(KD)とシンガポール政府系メディア「シンガポール・プレス・ホールディングス(SPH)」による大型住宅・商業複合開発プロジェクトで,2.54haの開発地は,地下鉄(MRT)北東線ウッドレイ駅に直結し,幹線道路やバスターミナルにも隣接。600戸を超える分譲住宅や延床面積約2万7,000m2のショッピングモールのほか,コミュニティー・クラブ,警察署なども併設される。

図版:ウッドレイ住宅・商業複合開発のイメージ

ウッドレイ住宅・商業複合開発のイメージ

写真:3月28日の起工式には,SPHのリー・ブンヤン会長(左から5人目),越島副社長(同3人目),KDの大石社長(右から2人目)ら,多数の関係者が出席した

3月28日の起工式には,SPHのリー・ブンヤン会長(左から5人目),越島副社長(同3人目),KDの大石社長(右から2人目)ら,多数の関係者が出席した

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事業成功の秘訣二十ヵ条

押味社長はインタビューの最後に,非連続な経営環境へ備える教訓として「事業成功の秘訣二十ヵ条」が今の時代にも活かせると語った。1936(昭和11)年,鹿島守之助の鹿島組取締役就任後に発表され,業績不振から飛躍的発展への原動力となったものだ。今一度,内容を確認しておこう。

以下は,『鹿島守之助経営論選集 第1巻 勝利への道』(鹿島出版会,1974年)からの引用。

「一般的見地より事業成功の秘訣と思はるるもの二十ヶ条を挙げてみよう。これらはわかりきったことであるかも知れない。しかしわかりきったことだといって馬鹿にしたり無視してはならない。真理は極めて平凡である,わかりきったことがなかなか実行出来ない世の中である。この中の一ヶ条でも適用せられ,唯一人の社員にでも感化を与ふることが出来れば筆者の労は報いらるる次第である。」

図版:事業成功の秘訣二十ヵ条

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