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特集 豊島プロジェクト

TOSHIMA PROJECT

東京都豊島区は,「国際アート・カルチャー都市」の実現に向けて,2015年の区庁舎移転を契機に新たなまちづくりを推進している。これは,豊島区の芸術・文化の多様な魅力を世界に発信し,世界中の人々が集い,にぎわいと活力にあふれ,持続発展する都市を目指すものだ。池袋駅周辺では再開発が進み,なかでもとりわけ大きな官民連携プロジェクトとして注目されているのが「豊島プロジェクト」である。旧庁舎と豊島公会堂,区民センター,中池袋公園を一体的に整備し,国際アート・カルチャー都市のシンボルとなる。
今月号では,生まれ変わろうとしている池袋の重要な位置づけを担う豊島プロジェクトを計画と設計,施工の面から紹介する。

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変わる池袋

池袋駅は,JR東日本,東武鉄道,西武鉄道,東京メトロの4社8線の鉄道路線が結節しており,一日の乗降客数が平均260万人以上にもおよぶ世界有数の巨大ターミナル駅だ。近年の池袋駅周辺地域は,商業,業務,文化,教育,居住など様々な用途の建物が集積している。多様な人々と芸術文化が交流し,個性豊かで懐の深い街が形成されている。

しかし,駅周辺では増改築を繰り返した建築物の老朽化や,鉄道と大型商業施設による街の東西分断,狭小で不整形な敷地の集積による防災性の低下など多くの課題を抱えていた。

こうした中,豊島区は2015年に「豊島区国際アート・カルチャー都市構想」を策定。これまで区が進めてきた文化創造都市づくりと,安全・安心創造都市づくりを統合し,さらに発展させていくための新たな方向性を示した。「まち全体が舞台の誰もが主役になれる劇場都市」を基本コンセプトに,多様な芸術文化を有する区の強みを最大限に活かしたまちづくりが動き始めた。

時を同じくして新庁舎が完成し,これを契機に連鎖的に再開発が広がりをみせる。池袋駅周辺は,特定都市再生緊急整備地域と国家戦略特区に指定され,2016年にはアジア・ヘッドクォーター特区に指定された。これらにより複数の再開発プロジェクトと基盤整備が同時に進み,池袋駅周辺のまちづくり環境は大きく変化している。当社が担っている旧庁舎跡地活用事業のほか,池袋東西エリアの回遊性を高める4つの公園整備などが2020年春までに完了する予定だ。

さらに,豊島区は2019年の「東アジア文化都市」に東京都の都市として初めて選定された。日本・中国・韓国の3ヵ国で毎年各国から1都市ずつ選び,文化・芸術分野での相互交流を行う。各都市では,一年を通して様々な芸術文化イベントが実施される。先に述べた整備は,東アジア文化都市の開催記念事業に位置づけられ,これらは2020年以降の池袋西口駅前再開発や,東西デッキの整備,駅前広場整備などへと展開していく。国際アート・カルチャー都市の新たなステージに向け,池袋駅周辺はかつてない高まりをみせている。

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