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KAJIMAダイジェスト

concept 小松製作所 大阪工場 大阪テクニカルセンタ つなぐ

写真:正門から広がる里山・ビオトープと白いグリッドフレームが調和する

正門から広がる里山・ビオトープと白いグリッドフレームが調和する

様々なイメージがつながり,一息に像を結ぶ。

共有したイメージが関係者をつなぎ,新しい価値を生みだす。

小さなゲストラウンジの改修で始まった。夏休み中の竣工を経て,建機試作工場,1,000席の食堂を備えた厚生棟,そして今回のテクニカルセンタへとつながる。

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自然と対峙し大地へと挑む会社より提示された構想は,部門を越えて一体となり,世界の拠点となる研究環境を創るという野心的なものだった。

「見える化」を推進する世界企業のアイデンティティを示す,合理的かつ透明で開かれた空間の表現を試みた。外部はシンプルなグリッドフレーム構造をそのまま表現しつつ自然環境を取り込む,内部は光や風が満ちた無柱で見通しのよいワークプレースを実現した。

無駄をそぎ落とした空間は,一方でシースルーエレベータや風の流れる吹抜けにより,水平・垂直方向の静かな変化とつながりを有し,人々の強い一体感や意志伝達の高速化を促す。

 正門から広がるコマツ里山は,地表面を回復して水辺環境を蘇らせ,工場の環境整備を越え,淀川水系につながる新しい地域環境を創出した。

工場が都市的スケールで街と地域と世界と,世界の工場で働く仲間と,もの創りの心でつながっている。
(外園洋一・大塚 哲・古川嘉久)

写真:構造体であるPCaコンクリートフレームが光と影を強調し, 深い印象を与える

構造体であるPCaコンクリートフレームが光と影を強調し, 深い印象を与える

写真:一度に複数フロアの視線がつながる吹抜け空間

一度に複数フロアの視線がつながる吹抜け空間

写真:開放的なワークプレースの中央にトップライトからの光が差し込む

開放的なワークプレースの中央にトップライトからの光が差し込む

写真:吹抜けと一体のシースルーエレベータがコミュニケーションを加速

吹抜けと一体のシースルーエレベータがコミュニケーションを加速

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小松製作所 大阪工場 大阪テクニカルセンタ(大阪府枚方市)

2011年に90周年を迎えた小松製作所。
その記念事業の一環として建設された研究開発の拠点となるセンタ。

発注者:小松製作所
設計:当社関西支店建築設計部
規模:SRC・RC造一部S造 6F
延べ14,153m2
2011年3月竣工
(関西支店JV施工)

完成イメージ図

写真:外園洋一

外園洋一(ほかぞの・よういち)

関西支店建築設計部
担当部長
主な作品:

  • 小松製作所 大阪工場厚生棟
  • 中外製薬工業 藤枝工場固形剤棟
  • 東京大学 アントレプレナープラザ
  • 山之内製薬 固形CTM・無菌製剤棟

写真:大塚 哲

大塚 哲(おおつか・さとし)

関西支店建築設計部
設計主査
主な作品:

  • 小松製作所 大阪工場厚生棟
  • 世界救世教平安卿造営
  • 第一工業製薬 京都エレックス
  • SME茨城プロダクションセンター

写真:古川嘉久

古川嘉久(ふるかわ・よしひさ)

建築設計本部
主な作品:

  • 凸版印刷 堺事業所
  • 集英社 アネックスビル
  • 目白プレイス レジデンス棟

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