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3環状道路 〜東京そして首都圏が変わる〜

都市部の慢性的な渋滞緩和,物流の信頼性向上,地域経済の発展を目指し,
首都圏の道路交通の骨格「3環状9放射ネットワーク」が計画されてから半世紀が経つ。
東名高速道路,中央自動車道,関越自動車道,東北自動車道などの放射方向の高速道路整備が進む一方,
3環状道路といわれる「首都圏中央連絡自動車道(圏央道)」,「東京外かく環状道路(外環道)」,
「首都高速道路中央環状線(中央環状線)」の整備は遅れてきた。
世界的にも環状道路が整備されていない大都市は数少ないが,
いよいよ2014年度中には,中央環状線の全線が開通,圏央道の工事も進み各区間で開通が見込まれる。
外環道では千葉県区間の工事が日々着実に行われるとともに,
大泉から東名区間の施工者が決まり,当社も一翼を担うことになった。
2020年の東京五輪に向けた都市機能再生の重要なインフラともなる「3環状道路」。
その役割や機能を見つめながら,当社が関連するプロジェクトをリポートする。

図版:3環状道路地図

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首都高速道路中央環状線(中央環状線)

都心から半径約8kmに整備され,新宿,渋谷,池袋などの副都心やベイエリアに連絡する。3環状道路の一番内側となり,首都高速都心環状線の外側に位置する。副都心とのアクセスおよび各放射線の中央付近を接続する役割を担う。2014年度末には中央環状品川線が開通予定で,3環状道路で最初の全線開通となる。都心の高速道路ネットワーク機能強化が図られ,物流の拠点である羽田空港,東京港などへのアクセスが飛躍的に向上する。品川線は首都高速道路と東京都との合併施行方式により建設,整備が進められている。

東京外かく環状道路(外環道)

都心から半径約15kmに整備され,東京都心,副都心エリアの周辺都市(大田区,世田谷区,練馬区,川口市,市川市など)を結ぶ延長約85kmの環状道路で,約34kmが供用中。東名高速道路,中央自動車道,関越自動車道,東北自動車道,常磐自動車道,京葉道路,東関東自動車道などに相互接続する計画。都心方向に集中する交通を分散するとともに,都心部の通過交通をバイパスさせる役割を担い,都心の渋滞緩和や環境の改善が図られる。国土交通省,東日本高速道路,中日本高速道路が建設,整備を進める。

※「東京外かく環状道路」と「東京外環自動車道」
外環道に関して「東京外かく環状道路」と「東京外環自動車道」の表記がある。「東京外かく環状道路」は,高速道路部と一般道路部(大部分は国道298号)の総称で,「東京外環自動車道」は供用中の高速道路を指す。

首都圏中央連絡自動車道(圏央道)

都心から半径約40km~60kmの位置に整備される延長約300kmの自動車専用道路。現在,約170kmが供用中。横浜,厚木,八王子,川越,つくば,成田,木更津などの都市を連絡し,東京湾アクアライン,東京外かく環状道路などと一体となって首都圏の広域的な幹線道路網を形成する。3環状道路の,一番外側に位置する環状道路で,横浜横須賀道路,東名高速道路,中央自動車道,関越自動車道,東北自動車道,常磐自動車道,東関東自動車道,千葉東金道路,館山自動車道などの放射方向の道路と相互につながる。首都圏の道路交通の円滑化,環境改善,沿線都市間の連絡強化,地域づくり支援,災害時の代替路としての機能など多くの役割を担う。国土交通省,東日本高速道路,中日本高速道路が建設,整備を進める。

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