海外土木支店 近藤嘉広
エチオピアの首都アディスアベバからデブレマルコスをつなぐ国道3号線(約300km)の改修工事の様子です。当社は1999年から継続的に改修工事を担当し、現在、最後の未改修区間(約40km)の施工を進めています。
この現場では、日本から必要な資機材を全て輸送して、事務所、宿舎、食堂、プラント、建機修理工場などを設置します。現場に入ったのは昨年9月。ようやく今年3月から本格的に工事が進められる状況となりました。“KAJIMA”と書いてある青い箱は骨材プラント用の発電機です。
乗り込み時に苦労したのは、生活や工事で大量に使用する“水”の確保。井戸を掘ることから始め、いくつかの調査により総合的に判断して場所を決めていきました。実際に水が出るまではずっとドキドキでしたが、幸いにも地下114m地点で水が出て、今では毎日たっぷりの水でシャワーを浴びることもできます。
工期が22ヵ月と非常に短く、また雨季の4ヵ月間は道路工事ができないという厳しい条件ですが、食糧などを安全に届け、経済発展に寄与する幹線道路の改修に全力を尽くしていきます。