vol.130
月で暮らす日が,いつかきっと
イノベーション推進室 大野琢也
これらの写真は,小室葉奈(はな)さん(当時小学校5年生)が制作したルナグラス模型とその妹,翠(すい)さん(当時5歳)が描いた絵画です。
昨年7月5日,鹿島と京都大学は月居住のための人工重力施設「ルナグラス」を共同で発表しました。地球に帰れる体を維持し,不可能と言われている世代交代を可能とし,人類が安心して暮らすための施設です。そのニュースを見て興味を持たれ,質問や自由研究の題材にしたいとのお手紙をいただきました。やり取りの後,これらの素敵な写真を送ってくださいました。
自分なりに解釈したルナグラス。ちゃんと回転できるようになっていて,大切な視点である遠心力を理解されていることがうかがえます。また,展示した時に中身が見えるような工夫に加え,電飾まで施されとても幻想的です。妹さんが描いた絵も,宇宙に突き出たグラスと交通機関が表現されており,大変素敵です。幼稚園の自由時間に,誰に言われることもなく描いてくれたそうです。今の子どもたちにとっては本当に月で暮らす日が来るかもしれず,他人事ではないのかもしれません。居住施設に対する建設業の責任も改めて感じました。ありがとうございました。