走路用粉じん飛散防止材
「MAK.ドーロ®」
耐候性と耐久性を併せ持ち
10tダンプトラックが走行しても壊れにくい土壌被膜を実現
建設工事現場では、ダンプトラックなどの建設車両が巻き上げる土埃による現場周辺への影響を低減するため、粉じんの飛散を防止する対策が必要です。
従来の粉じん飛散防止対策としては、散水や敷鉄板の敷設などの方法がありますが、散水は効果が持続せず、敷鉄板は揚重作業が必要で安全性に課題がありました。
これに対して、液体散布型の粉じん飛散防止材は、敷鉄板のように揚重作業を必要とせず、散水より効果が持続するため、鹿島が開発した「 MAKフォーマー®.20」など数多くの市販品があります。しかし、これらの市販品の多くは裸地や法面を対象とした粉じん飛散防止材であり、輪荷重に対する高い耐久性が求められる走路を対象としたものは限られます。そこで、鹿島は耐久性と耐候性に優れ、さらには環境負荷が低い安全な粉じん飛散防止材「MAK.ドーロ®」を開発しました。
特許登録済

ダンプトラック走行による粉じん発生状況の比較
- キーワード
- 走路用粉じん飛散防止材、耐候性、耐久性、膜厚、輪荷重
MAK.ドーロの構成材料
液体(α材)と粉体(β材)の2材を水と混合・攪拌します。
α材:主成分で、土壌被膜を形成
β材:土壌被膜の強度向上

α材(液体)

β材(粉体)
MAK.ドーロの施工例
MAK.ドーロを建設現場の工事用道路等(456m2)に施工しました。

施工の手順
特長・メリットココがポイント
厚い土壌被膜
- 鹿島が開発した裸地・法面用の「MAKフォーマー.20」を散布した後の土壌被膜は約8mmでしたが、MAK.ドーロではこれを約20mmと厚くすることで耐久性を高めました。これにより、建設車両の走行によって表層が剝がれても、粉じん飛散防止効果が持続することを室内試験で確認しました。

膜厚の比較例 ※膜圧は土質によって異なります。
耐候性・耐久性
- 紫外線、降雨、強風に対して劣化しづらく、耐候性に優れています。
- 200 台/日の10tダンプトラックが約1か月間走行する条件で室内ホイールトラッキング試験を実施し、良好な耐久性と粉じん飛散防止効果を確認しました。

ホイールトラッキング試験
水生生物への安全性・生分解性
- 魚類急性毒性試験(OECD、JIS K 0102:2016準拠)により、水生生物に対する安全性を確認しました。
- 生分解性試験(JIS K 6955:2006準拠)により、120日で25%以上の生分解度を確認しました。現在も生分解性評価を継続中です。

生分解性試験装置
適用実績

令和5年度 調整池築造等工事
場所:埼玉県朝霞市
工期:2023年9月~2026年12月
発注者:朝霞市あずま南地区土地区画整理組合
規模:敷地面積13.5ha 切盛土工2万m3
適用規模:散布面積210m2

岡崎市阿知和地区工業団地造成事業
場所:愛知県岡崎市
工期:2022年3月~2027年3月
発注者:愛知県岡崎市
規模:敷地面積約63ha 切盛土工約467万m3
適用規模:散布面積1,560m2
学会論文発表実績
- 「建設現場における走路用粉じん飛散防止材の散布効果検証」,土木学会,第53回関東支部技術研究発表会,2025年
- 「走路用粉じん飛散防止材の現場試験による性能検証(その1)」,土木学会,第79回年次学術講演会,2024年9月
- 「走路用粉じん飛散防止材の現場試験による性能検証(その2)」,土木学会,第79回年次学術講演会,2024年9月
- 「建設車両の走行を伴う現場試験における走路用粉じん飛散防止材の性能評価」,第29回地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会,2024年