鋼管矢板高耐力継手
「Super Junction」
高強度モルタルと異形鉄筋により継手耐力向上
Super Junctionは、鋼管矢板基礎に用いる鋼管を連結させる継手で、継手材に山形鋼を用い継手内に異形鉄筋を配置したものです。その継手空間には高強度モルタルを充填し、モルタルと異形鉄筋のせん断抵抗によって継手せん断耐力を向上させたものです。
建設技術審査証明 第0606号 (一財)土木研究センター

鋼管矢板基礎とSuper Junctionの概要図
- キーワード
- 継手、鋼管矢板、せん断剛性、せん断耐力、縞鋼板、高耐力、止水、施工性向上
従来技術との比較
従来工法には、スリットを設けた継手管を鋼管本体に溶接して継手管の隙間にモルタルを充填する「P-P継手」、鋼管本体に内面縞鋼管および連結部材を溶接して継手管の隙間に高強度モルタルを充填する「ハイパーウェルSP」などがあります。それらに比べ「Super Junction」は継手空間寸法を大きくすることにより、継手空間内の掘削・洗浄を容易かつ確実にし、所定の品質を確保できる継手です。その構造は、アングル材を組み合わせた広幅継手構造として鋼管全体に異形鉄筋を溶接し、継手空間内に高強度モルタルを充填します。異形鉄筋と高強度モルタルとのせん断抵抗により、せん断特性が向上する構造となっています。
P-P継手の構造図
- 継手のせん断特性は、継手管とモルタルとの付着による。
- 仮締切り部はスリットからのモルタル漏れを防止するために、袋詰めモルタルを使用。

ハイパーウェルSP
- 内面縞鋼管と高強度モルタルとのせん断抵抗により、せん断特性が向上。
- P-P継手と比較して継手形状が大きく、広い付着面積を確保。
- 仮締め切り部はスリットからのモルタル漏れを防止するために袋詰めモルタルを使用。

Super Junctionの構造図
- 異形鉄筋と高強度モルタルとのせん断抵抗により、せん断特性が向上。
- 継手空間が大きいため、継手空間の掘削・洗浄を容易かつ確実に行える。
- 仮締切り部はモルタル漏れを防止するために、シール用ホースを使用。

特長・メリットココがポイント
高いせん断力の確保
継手空間寸法(200mm×400mm)が大きく、継手空間内の掘削・洗浄作業が容易となりモルタルを確実に充填できます。その継手内に配置した異形鉄筋と継手空間内に充填した高強度モルタルとのせん断抵抗によって、従来継手(P-P継手)に比べて高いせん断耐力を得ることができます。よって、鋼管矢板基礎の鋼管矢板本数を削減でき、平面寸法を縮小できるとともに、工費・工期の縮減が可能となります。

設計に用いるSuper Junctionのせん断特性
適用実績
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羽田空港D滑走路
場所:東京都大田区
施工時期:2010年10月
発注者:国土交通省関東地方整備局
接続部に適用
学会論文発表実績
- 「広幅高耐力継手の開発 ─その1 施工性実証試験─」,第41回地盤工学研究発表会,2006年