ハーバ・ステージパイリング工法
既設岸壁の大水深化・耐震補強を陸上からの施工で実現
ハーバ・ステージパイリング工法は、岸壁から海側へ張出して走行できる架台に、工種に対応した各種の施工機械を搭載して工事を行います。張出し架台の先端に設けた昇降装置は、レグ(脚)を海底に降ろして張出し架台を水平に安定させます。レグ及び昇降装置は鹿島のSEP(自己昇降式作業台船)の技術を応用した確実性の高い方法を使用しています。
次の施工場所への移動は、岸壁上に敷設したレールに沿って最短距離を正確にすばやく移動し、位置修正もほとんど必要としません。
特許登録済

ハーバ・ステージパイリング工法(全景)
- キーワード
- ハーバ・ステージパイリング工法、既設岸壁、大水深化、耐震補強、走行架台、レール、レグ、昇降装置、カウンターウエイト、
油圧ユニット、ケーシング回転掘削機、クローラクレーン、グラブハンマ
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施工手順、機械構造
右記に重力式岸壁の震災復旧時の工事全体における、ハーバー・ステージパイリング工法の適用と施工手順を示します。
- 1. 走行式張出架台の設置を行います。
- 2. ケーシングを建込みます。
- 3. 捨石層の置換掘削を行います。
- 4. 置換の砂を投入します。
- 5. 鋼管矢板の打込みを行います。

重力式岸壁震災復旧時の本工法の適用

施工手順
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特長・メリットココがポイント
工法の特長
- 大掛かりな工事用桟橋の架設、大型の作業船が不要で、ほとんど陸上作業と同様の条件での施工であり、足場・通路の確保が容易であり、安全性に優れています。
- 作業船を使用しないので、工事海域占有の必要がありません。また、波浪や潮流、船体の動揺の影響を受けないので、高い稼働率を確保できます。
- 複数の機械設備編成を組むこと、並びに、昼夜作業体制も特に制約なく実施できることなどから、経済性、工期短縮の面で大きなメリットがあります。
- 既設岸壁上に敷設したレール上を走行させることで広い施工範囲に適応できます。

機械の構成
- ハーバ・ステージ架台:走行架台、レール、レグ、昇降装置、カウンターウェイト、油圧ユニット
- 施工機械(障害物撤去工):ケーシング回転掘削機、クローラクレーン、グラブハンマ
- 施工機械(鋼材打設工):クローラクレーン、バイブロハンマ
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適用実績

ポートアイランドL6.L7岸壁
場所:兵庫県神戸市
竣工年:1996年6月
発注者:(財)神戸港埠頭公社
規模:鋼管矢板+控鋼管杭式岸壁工(400m)
学会論文発表実績
- 「走行式張出架台による被災岸壁復旧工事 ─ハーバ・ステージ・パイリング工法─」,建設の機械化,1997年6月号
- 「甦れ!マザーポート 阪神・淡路大震災 港湾施設復旧技術事例」,ポートアイランドL6,7バース復旧工事《控え杭式鋼管矢板岸壁》,(社)日本海洋開発建設協会関西支部,1997年12月