ホーム > KAJIMAダイジェスト > April 2022:特集 みどりを創造し育む鹿島グループ

特集 みどりを創造し育む鹿島グループ

東京ミッドタウン日比谷

5,500haもの山林を保有し,100年以上にわたる山林施業管理の実績,
緑地環境の施工・管理会社の育成強化や,ランドスケープ設計部門を業界に先駆けて設置するなど,
緑地環境に常に向き合いながら国土・都市空間をつくりあげてきた鹿島グループ。
その知見を活かし,さまざまな場面にみどりをプラスすることで,SDGs,ESG,
カーボンニュートラルの達成や社会・顧客価値の向上をめざしている。
調査から計画,設計,施工,維持管理,運営に至るすべてのフェーズで最適解を提供する
鹿島グループのみどりのバリューチェーンを紹介する。

改ページ
みどりのバリューチェーン
専務執行役員
福田孝晴
写真

地球温暖化,激甚化する自然災害,都市部に暮らす人びとの健康問題など,産業革命以降の急速な経済発展が生み出した多くの課題にいま私たちは直面しています。当社は人間の営みと自然がともにあることの重要性にいち早く気づき,120年前より北海道の尺別を手始めに,全国において山林の健全な整備・経営に取り組んでまいりました。その後も緑化造園事業の推進を図るとともに,ランドスケープデザインに関わる専門部署の創設やプランニングデザイン会社,地球環境に関わる研究部門を早くから設立しました。快適な外部空間の提供や環境保全,防災に努めて,その実績を積み重ねています。

近年ITの発展により,みどりの効果が科学的根拠をもって評価されており,その範囲は多岐にわたっています。都市部においては夏季のヒートアイランド現象を緩和し,執務空間ではストレスを軽減して業務効率を高める効果が認められています。また,里山における棚田やため池の保全が,日本の原風景を維持し,しかも適切な治山治水によって豪雨などの自然災害から私たちの生活を守ることにつながるとして注目されています。

当社グループはこれまで一世紀以上にわたって培ったみどりに関する技術やノウハウと,グループ連携による多様性を活かして,どのフェーズにおいてもお客様のニーズにお応えできるような体制を整え,調査から計画,設計,施工,そして維持管理,運営に至る一貫したサービスの提供をめざしています。これからも「みどりのバリューチェーン」をテーマに,進取の精神でみどりを創造し育んでまいります。そして「社業の発展を通じて社会に貢献する」という経営理念のもとで設定した7つの重要課題(マテリアリティ)に合致した目標として,安全・安心な国土とインフラの形成,潤いのある快適でカーボンニュートラルな都市空間の創造,社会とお客様の資産価値向上に貢献してまいります。

図版

ContentsApril 2022

ホーム > KAJIMAダイジェスト > April 2022:特集 みどりを創造し育む鹿島グループ

ページの先頭へ