
来る2020年に向け,大型プロジェクトの建設が各地で佳境に入っている。
本誌11月号特集では,40年以上にわたる当社国内開発事業のあゆみと,当社の強みである企画力・技術力を活かし,グループ会社との一貫体制の構築で優良事業が創出された事例を紹介した。現在首都圏では,「東京ポートシティ竹芝」,「横濱ゲートタワー」などの複数案件が進行中で,来年には東京ポートシティ竹芝が竣工する。
また羽田空港滑走路の跡地を活用した大規模な複合開発事業「HANEDA INNOVATION CITY」が,2022年のグランドオープンに先駆け,来年夏頃に一部施設が先行開業,まち開きされる予定だ。
魅力的な空間の基盤を支えるインフラ整備も進んでいる。本誌7月号THE SITEでは,JR御茶ノ水駅のバリアフリー化を目的とする全面改良工事の現場を紹介した。

JR御茶ノ水駅改良工事
文化都市と賑わいの創造
本誌6月号では,大型官民連携プロジェクトとして注目される「豊島プロジェクト」の進捗状況について特集した。東京都豊島区では「国際アート・カルチャー都市」の構想を掲げ,2015年の区庁舎移転を皮切りに,池袋駅周辺の再開発事業を進めている。
当社が設計・施工を手掛けるのは,旧庁舎跡に建設中の「Hareza Tower(ハレザタワー)」(来年5月竣工予定)。シネマコンプレックスと商業施設を擁し,地上33階建てのオフィス棟を併設する。もう一つは,4月に竣工した「東京建物Brillia HALL」。11月にオープンし,こけら落としの舞台は大盛況となった。Hareza Towerと併せ,池袋の新たな賑わいを創出する文化拠点となるだろう。

「東京建物Brillia HALL」外観

施設内ホール「豊島区立芸術文化劇場(東京建物Brillia HALL)」。
3層構造の客席に1,300席を設ける
アスリートと観客ファースト
本誌9月号ではスポーツ施設の現場を特集した。「栃木県総合運動公園陸上競技場」は,うねりをもった膜屋根が特徴的だ。2万5,000席を擁する観客席を支える上部スタンドの躯体の段梁は,現場で地組みされ,圧巻の超大型クレーンで取付け工事が行われた。無事10月に竣工し,陸上競技場兼サッカー場として来年4月にオープンする。栃木県の新たなランドマークとして県民が誇るスタジアムとなるだろう。
2021年3月の完成に向けて大規模改修を行っているのは,今年パ・リーグで見事優勝を果たした埼玉西武ライオンズのホーム球場「メットライフドーム」。1995年のドーム化より複数回の改修を当社が手掛け,今回は,観客席のVIPラウンジの設置や,グッズショップの改修・新設などを行い,娯楽性を高め多世代で楽しめる「ボールパーク化」の充実を図っている。同時に,「チームの育成と強化」のため,練習施設の整備・拡大が進められており,来シーズンへも期待が高まる。
これらの新しい施設から,世界に羽ばたくアスリートの誕生を期待するとともに,令和の時代に残していく魅力ある空間づくりにこれからも貢献していく。

栃木県総合運動公園陸上競技場

埼玉県所沢市に位置し,狭山丘陵の自然にいだかれたメットライフドーム。
改修後の完成イメージ
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【社会】
- 消費税率10%に改定
- 台風19号上陸,東日本を中心に河川の氾濫など甚大な被害
- 天皇,即位礼正殿の儀
- 吉野彰,ノーベル化学賞受賞
- 首里城(沖縄県)で火災が発生,正殿などが全焼
【鹿島】
- 「日経 xTECH EXPO AWARD 2019」〈鹿島スマート生産〉が
グランプリ受賞 - 〈名古屋伏見Kスクエア〉竣工,開業(愛知県)
- 〈奥胎内ダム〉竣工(新潟県)
- 〈栃木県総合運動公園陸上競技場〉竣工(栃木県)
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【社会】
- ベルリンの壁崩壊から30年
- ラグビーW杯,南アフリカの優勝で閉幕。日本代表は史上初ベスト8入り
- 井上尚弥,WBSSバンタム級で優勝
- 祝賀御列の儀,行われる
- 大嘗祭
- WBSCプレミア12,日本優勝
【鹿島】
- 〈さいたま市立病院〉竣工(埼玉県)
- 「月報KAJIMA」創刊60周年
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【社会】
- スマトラ沖地震発生から15年