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次世代のまちをつくる

図版:首都高速道路をまたぎ,JR浜松町駅と東京ポートシティ竹芝 オフィスタワー間をつなぐ歩行者デッキ

首都高速道路をまたぎ,JR浜松町駅と東京ポートシティ竹芝 オフィスタワー間をつなぐ
歩行者デッキ

今年は都心部で数々の大型プロジェクトが竣工し,開業を迎えた。

本誌6月号では,まちと一体となって開発が進められてきた当社施工による大型施設と,エリアの新たな結節点となる交通インフラの最新動向を紹介した。

東京メトロ日比谷線の神谷町,霞ケ関駅間に新設された「虎ノ門ヒルズ駅」は,約4年半にわたる新駅設置工事を終え,6月に開業。地域一帯で開発が進む虎ノ門ヒルズ各タワーに接続し,東京メトロ銀座線の「虎ノ門駅」と地下歩行者通路で結ばれる。接続するBRTのバスターミナルでは10月より運行が開始された。

竹芝エリアも大きく変わった。東急不動産と当社が共同して開発を進めてきた「東京ポートシティ竹芝」。オフィスタワーが5月に竣工,9月に開業し,JR浜松町駅と同施設,竹芝ふ頭間をバリアフリーでつなぐ地上15mの歩行者デッキも一部供用が開始されている。

羽田空港の隣接地で,先端技術と日本文化の融合による新産業,発信拠点を築く「HANEDA INNOVATION CITY(HICity)」。2020年開業エリアが9月から本格稼働した。国土交通省によるスマートシティ「先行モデルプロジェクト」に選定されている本施設は,自律走行バスの日本初の恒常運行や,警備や清掃,運搬を担うスマートロボティクスなど,最新技術の実証,実装導入にも注目が集まる。また交通機関と連携したパーソナルモビリティの実装も計画されている。

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図版:東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」ホーム

東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」ホーム

図版:HICityではスマートロボットや自律走行バスが活躍する

HICityではスマートロボットや自律走行バスが活躍する

湾岸エリアにおける交通も整備された。国内物流拠点の要,東京港の中央に位置する埋立地,中央防波堤地区。同地区と有明側を結ぶ海底トンネル「東京港臨港道路南北線工事」が7月に,中央防波堤地区の内側・外側を橋でつなぐ「平成27年度中防内5号線橋りょうほか整備工事」が昨年11月に竣工した。両ルートの整備により,東京港周辺の交通渋滞の緩和と物流のさらなる促進が期待される。

本誌連載「THE SITE」では,都心部の狭隘なエリアで鉄道路線とその周辺を高架化する進行中の工事を紹介。8月号では「東武竹ノ塚駅付近高架化工事」を,10月号では「阪急電鉄京都線・千里線連続立体交差事業」を取り上げた。後者は2つの鉄道路線が乗り入れる淡路駅を中心に,総延長7.1kmを連続立体交差化する計画で,本工事による踏切の解消は17ヵ所に上る。当社JVは既存の線路上空を横断する800tもの巨大トラス橋を,一夜で架ける送り出し架設の工事を7月に実施した。

また同連載11月号では,来年2月の完成に向けて進められている「(仮称)沖縄市多目的アリーナ建設工事」を紹介した。沖縄県では初となる収容人数1万人規模の全天候型大規模アリーナは,スポーツやコンサートの興行で,客席とステージが一体感を得られるような工夫が凝らされている。2023年バスケットボールW杯の予選開催もすでに決定しており,「国際文化観光都市」を掲げる沖縄市の新たなランドマークの誕生が心待ちにされている。

図版:中防橋りょう工事による海の森大橋

中防橋りょう工事による海の森大橋

図版:送り出し架設中のトラス橋(阪急電鉄京都線・千里線連続立体交差事業)

送り出し架設中のトラス橋(阪急電鉄京都線・千里線連続立体交差事業)

図版:3階から見渡す建設中のメインアリーナ((仮称)沖縄市多目的アリーナ建設工事)

3階から見渡す建設中のメインアリーナ((仮称)沖縄市多目的アリーナ建設工事)

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