ホーム > KAJIMAダイジェスト > December 2020:特集 KAJIMA YEARBOOK 2020 > 復興への道

復興への道

図版:女川町震災復興事業により活気をとりもどした女川駅前プロムナード

女川町震災復興事業により活気をとりもどした女川駅前プロムナード

来年は東日本大震災の発生から10年という節目の年を迎える。今年3月,2012年より進められてきた宮城県牡鹿郡女川町の震災復興事業の引渡しが完了した。同町は津波で住宅や漁業施設の多くを失う甚大な被害を受けていた。当社JVは中心市街地と離半島部14地区の工事を担当。復興事業では初めてのCM方式の導入によるコンストラクション・マネジャーとして,調査・測量・設計・施工,およびまちづくり全体の総合的なマネジメントを行い,まちの復興と発展に力を添えた。

本誌3月号では,福島第一原子力発電所の廃炉に向けた当社の活動を紹介。その1つが使用済燃料プールからの燃料取り出し計画である。2号機では建屋の残存が使用済み燃料を取り出す障壁となっていた。新計画は,建屋に小開口を設け,燃料取扱設備を横からオペレーティングフロアにアクセスさせ,遠隔操作で燃料を取り出す。当社JVはこれを支える構台・前室・外壁開口・燃料取扱設備が走行するランウェイガーダを設置する役割を担う。

汚染水対策も日々続けられている。海水配管トレンチ内部に滞留する高濃度汚染水除去時の内部充填工事に,当社共同開発による長距離水中流動充填材「Hilo®」を適用。作業に伴う作業員の被ばく線量および汚染水の漏えいリスクを最小に抑えた環境で,汚染水除去作業が進む。

多くの人が様々な思いのなか復興の歩みを進めている。2021年そして未来に向かって,今後も取組みを伝えていく。

改ページ
図版:廃炉に向けた取組みが進む福島第一原子力発電所・2号機(出典:東京電力ホールディングス)

廃炉に向けた取組みが進む福島第一原子力発電所・2号機(出典:東京電力ホールディングス)

図版:同(現場撮影)

同(現場撮影)

ContentsDecember 2020

ホーム > KAJIMAダイジェスト > December 2020:特集 KAJIMA YEARBOOK 2020 > 復興への道

ページの先頭へ