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阪神・淡路大震災後に急激に増えた「制震・免震構造」

阪神・淡路大震災以前は,地震国日本においても「制震・免震構造」は,毎年数棟程度の実績しかなかった。神戸にあった3棟の免震建物に被害が全くなかったこと,安全・安心に対する社会・顧客ニーズもあり,1995年以降に「制震・免震構造」は急激に増えることとなる。当社は,1985年に小堀鐸二京都大学名誉教授を副社長に迎え,制震構造を実現するため「小堀研究室」を設立。同時に技術研究所を中心に免震構造の取組みも進めており,素早くこのニーズに応えた。

2012年の時点で,制震構造の建物は1,100棟以上となり,当社の設計・施工案件は約210棟と業界トップを誇っている。また,免震構造は全体で3,200棟以上にのぼり,当社が設計または施工に関係した案件は約320棟と,業界2番目の実績となっている。

旧耐震基準の建物には「居ながら®」をキャッチフレーズとして,一般的な耐震補強はもとより,「制震・免震レトロフィット」を多く実施している。東日本大震災でクローズアップされた長周期地震動にも積極的に対応して,既存の超高層建物に適用する日本初の制震システムを実用化した。

写真:当社が業界に先駆け開発し,1995年に実用化した超高層用制震オイルダンパー「HiDAM」

当社が業界に先駆け開発し,1995年に実用化した超高層用制震オイルダンパー「HiDAM」

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