ホーム > KAJIMAダイジェスト > January 2020:発掘!旬の社員

発掘!旬の社員

file-07

互いに切磋琢磨し成長する
3人の同期エンジニアたち

専門性をさらに高めてニーズに応えたい
集合写真

モニター画像は,マンダム福崎工場(兵庫県神崎郡神崎町)敷地内の新工場完成予想図

photo: Shinjiro Yamada

長谷 航(左)

はせ・わたる/千葉県出身/工学部卒業

エンジニアリング事業本部
生産・研究施設第2グループ

2016年入社。同事業本部第1グループに配属。2016年からエバラ食品工業栃木工場の物流倉庫,2017年から医薬品工場の基本設計業務に携わる。2018年10月からマンダム福崎新工場建設プロジェクトにおける搬送設備の責任者として設計・施工を担当している。2019年4月より現グループに異動。趣味はキャンプ,登山,DIY。

池田哲也(中)

いけだ・てつや/奈良県出身/
生命医科学部医工学科専攻

エンジニアリング事業本部
水・プラントグループ

2016年入社。現グループに配属。2016年から新日本化学工業 排水処理設備建設工事で施工・試運転を担当。2018年から科研製薬 製剤工場の設備工事に携わる。2018年6月からマンダム福崎新工場建設プロジェクトの生産配管設備の設計・施工を担当している。趣味はゴルフ,ジム。もともとサッカーをやっていたが現在は欧州サッカーの観戦がメイン。

改ページ
塩川由佳(右)

しおかわ・ゆか/神奈川県出身/
生命医科学研究科生命医科学専攻

エンジニアリング事業本部
生産・研究施設第2グループ

2016年入社。同事業本部第1グループに配属。2017年からあすか製薬いわき工場第四製剤棟第2期工事の設計・施工を担当。ほかに固形製剤工場や化粧品工場の設計やコンペ対応,水素プラントの設計支援などに携わる。2018年5月からマンダム福崎新工場建設プロジェクトの搬送設備の設計・施工を担当。2019年4月より現グループに異動。趣味は,音楽・美術鑑賞,ピアノ,生け花(草月流)。

クライアントの要望を把握する

現在,エンジニアリング事業本部で取り組んでいるのは,大手化粧品会社マンダムの国内生産拠点となる福崎新工場建設プロジェクトだ。

このプロジェクトには2016年入社の同期3人が携わっている。工場内の搬送設備の設計・施工を担当する同事業本部 生産・研究施設第2グループの長谷航さんと同グループの塩川由佳さん,配管設備の設計・施工を担当する同事業本部 水・プラントグループの池田哲也さんである。

福崎工場は,製品生産だけでなくマンダムグループの技術革新支援や人材育成支援などの役割を担う重要な拠点となる。それだけにクライアントからの要望も細部にわたる。前現場では食品会社の物流倉庫を担当したという長谷さん。「同じような物流倉庫でもクライアントによって運用の仕方がまったく異なります」と設計の難しさを語る。運用方法を知るため,事前にプロジェクト担当者はじめ施設の作業者へ入念なヒアリングを行っている。「クライアントの要望を細かく洗い出すことが設計のために重要なこと」と塩川さんは言う。このプロジェクトでは,基本設計に約半年,詳細設計に約半年と設計完了までにおよそ1年かけている。

プライベート写真

学生時代に経験した北海道旭岳登山の感動が忘れられず,また登りたいという長谷さん(写真右から2人目)。昨年は北アルプス白馬岳を踏破した。「鳥人間コンテストの人力飛行機製作も体力をつかう」と実は肉体派。日帰りキャンプから本格的なキャンプ,登山までアウトドア全般をこなす。

専門的な知識で付加価値を高める

このプロジェクトで池田さんは,用水・排水用配管のほか,調合設備に精製水やアルコールなどの原材料を計量投入する設備,さらに調合後の製品を自動で充填機に送液する配管の設計・施工も担当している。「配管設備に要する仕様や必要能力などを細かく計算して,詳細設計をBIMでつくり込んでいきます」と池田さん。

池田さんをはじめ,この3人はBIMを扱うことができる。3人がつくったBIMを含め,意匠や電気,空調などほかの担当のBIMデータをすべて統合し,何度も干渉などの検証やシミュレーションを行いながら設計を進めていく。BIM活用の利点について,「3Dモデルを使って確認することで配置や動線などの計画をクライアントへわかりやすく説明することができます」と塩川さん。「変更や調整が入ってもスムーズな合意形成が可能です」と長谷さんも話してくれた。

「クライアントの要望を理解し,ソリューションを提供していくためには,専門的な知識も必要」と長谷さんは言う。建物自体は支店の建築設計部が設計するが,部屋をどのように配置するかというブロックプランや機器・設備の配置など専門的な分野においては,建物の設計段階から一緒に検討していく。長谷さんと塩川さんは,クライアントからの要望である「負荷の大きい作業の自動化」のために,作業ロボットや自動搬送装置(AGV*)導入の検討も行っている。物流機器と自動化装置をつなげることで作業者の負担を最小限にする計画だ。

*AGV: Automated Guided Vehicle

改ページ

プライベート写真

ゴルフが趣味の池田さんは月1でコースに出る。ベストスコアは91,アベレージは100前後の腕前。同部署内でもゴルフは盛んで揉まれてきた甲斐もあり,社内コンペでの順位も右肩上がり(写真は部署内コンペにて)。「他部署からの挑戦を待っています」と意気込みを見せる。

エンジニアとして成長していきたい

大学で医療と工学の融合分野である医工学を研究してきた池田さんは,志望先として専門性が高い分野の施設をつくるエンジニアリングの仕事を選んだ。父親が建設関係に従事していたこともきっかけのひとつだったという。「母に聞いたのですが,入社が決まったとき父はとても喜んでくれたそうです」と照れながら話してくれた。「世界で活躍できるエンジニアになるのが夢」だ。

人の役に立つ仕事に就きたかったという塩川さんは「クライアントの立場で物事を考えられるエンジニアになりたい」と笑顔で話す。冷静な判断力とマネジメント力の高さで皆から心強い調整役として頼りにされている塩川さん。「再生医療など最先端の研究に触れてきたので,それに関わる仕事もしていきたい」というのが将来の希望だ。

長谷さんは学生時代,仲間と一緒にTV番組「鳥人間コンテスト」に出場し,リーダーとして全体の束ね役とプロペラの製作を担当した。今回担当している搬送設備の設計・施工でも実質の責任者として全体のまとめ役となり,皆からは絶大な信頼を集めている。「エンジニアはいろいろな知識を活用して新しいものを生み出す仕事。幅広く深い知識と経験を身につけたい」と意欲的だ。

プロジェクト完成後の試運転では,計画したとおりのパフォーマンスが出るか今から緊張しているという3人。仕事ではWeb会議や仮想デスクトップなどもっとICTを活用した新しい働き方にも挑戦していきたいという。お互いに刺激し合い,エンジニアとして成長していく同期3人のこれからの活躍に期待したい。

プライベート写真

1年前から習い始めた生け花が趣味の塩川さん。生け花には性格が出ると言われ「建設会社に勤めているからシャキッとしている」と先生に評された。「四季の草花を知り,状態を理解して空間をつくるのが魅力」。全体を見て調整するところは仕事にも共通するという。

ContentsJanuary 2020

ホーム > KAJIMAダイジェスト > January 2020:発掘!旬の社員

ページの先頭へ