全社統一建築工事のマニュアルである「KTMS」の業務標準の見直しが行われた。
主眼となるのは,入手段階でのプロジェクト特有のリスクの抽出と段階毎の組織的な解決手法を構築したことだ。
今回の見直しのポイントを紹介する。
入手段階からアフターサービスまでの社内業務標準の見直し
これまで施工段階でのQCDSE※を主体として,プロジェクト毎の様々なリスクを抽出し,対応策を講じてきたが,今回,入手段階でのリスクも抽出し,全社的に統一されたルールにより,リスクをマネジメントしていく。
具体的には,施工段階でのリスクを共有してきたシステムの機能拡張を行い,営業,企画,基本設計,実施設計,見積,契約,施工準備,施工といったプロジェクトの段階毎にリスクを抽出・検討する仕組みを追加した。これにより,プロジェクト進行とともに変化していくリスクに,柔軟に対応できる体制が整う。また,組織的な現場支援のフロントローディングが強化され,現場社員は着工時に“ものづくり”に集中できる体制となる。
今後はアフターサービスまでの期間を視野に,機能の充実を図る。
今回の見直しについて全国の支店への説明が行われた。写真は3月30日の首都圏支店への説明会
※QCDSE:Quality(品質),Cost(原価),Delivery(工期),Safety(安全),Environment(環境)