長安口ダム施設改造工事 Ⅰ・Ⅱ期（徳島県那賀郡那賀町）

1956年，当社施工により完成した長安口ダムは，洪水調節，発電，既得用水の安定化および河川環境の保全などを目的に作られた一級河川那賀川水系にある唯一の多目的ダムである。
近年，那賀川流域では度重なる洪水や渇水被害が発生していることから，2007年より長安口ダム改造事業に着手（当社はⅠ・Ⅱ期の長安口ダム施設改造工事を担当）。
予備放流水位を1m下げ，洪水調節容量を増量し，洪水吐の増設や減勢工の改造を行うことで洪水調節能力を増強させた。国内で前例のない「運用中のダムの堤体を切削し，洪水吐を増設する工事」として，注目を集めている。

【Ⅰ期】

• 発注者：国土交通省四国地方整備局
• 設計：クレアリア，八千代エンジニヤリング
• 規模：（土木工事）不陸整正工一式　底部架台工一式　予備ゲートピア工一式
  構造物撤去工一式　仮設工一式　
  （機械設備工事）鋼製底部架台製作・据付工一式鋼製仮締切設備製作・
  据付・撤去工一式　予備ゲート設備製作・据付工一式
• 工期：2012年9月～2017年2月
  （四国支店JV施工）

【Ⅱ期】

• 発注者：国土交通省四国地方整備局
• 設計：クレアリア
• 規模：洪水吐増設―コンクリート 46,000m³　
  減勢工増設―コンクリート 67,700m³　
  既設堤体切削2ヵ所（切削体積 8,300m³）
  鋼橋上部工架設　堤体基礎掘削　法面保護など
• 工期：2012年9月～2017年2月
  （四国支店JV施工）