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「揺れ」からまもる技術 Ⅲ 耐震補強リニューアル

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大地震のたびに耐震設計の基準が見直され,
既存の建物ではリニューアルによる耐震性能の向上が求められる。
耐震補強,制震補強,免震補強――。
鹿島は,一つひとつ最適の補強方法を提案している。

まず,耐震診断

阪神・淡路大震災や東日本大震災では,新耐震設計基準(1981年,改正建築基準法施行令・新耐震基準)によって建設された建物の構造躯体の被害は,比較的軽微にとどまっている。したがって,今後起こる可能性がある大地震への備えとしては,まず,建物の健康診断となる耐震診断を行うことが第一ステップとなる。1981年以前に建てられた古い建物,バランスの悪い建物,災害時に機能維持すべき公共性の高い建物などについて,診断結果を踏まえて耐震補強するのか,建て替えるのかを検討していく。

写真:耐震診断の流れ

耐震診断の流れ
各種調査をもとに診断を行い,現状維持・耐震補強・建替更新を検討していく

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補強で筋肉質に

建物の耐震性能を向上させる補強には,建物の耐力を上げる(耐力向上),ねばり強くさせる(靱性改善),建物の地震時挙動を制御する(応答制御・入力低減)などで,耐震,制震,免震といった補強法があり,建物一つひとつ求められるものが違う。補強にあたっては,目的・コスト・工期・使い勝手・施工性などを考慮して最適な構法を選択する。当社は豊富な実績をもとに総合的に判断し,常に最適な方法を提案し,補強を行っている。

図:補強方法の種類

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Technology パラレル構法

学校などの教育施設の耐震補強は特に施工期間や使い勝手に配慮が求められる。中・低層の建物にPC鋼材を平行に取り付ける「パラレル構法」は,施工中,補強後も室内への影響が少なく,眺望, 通風, 採光も確保することができる構法で,夏休みや週末など,建物の使用状況にあわせて施工ができる。さらに「居ながら®施工」にも適しており,仮移転が難しい小・中学校や高等学校での採用が多い。

図:パラレル構法

写真:八雲学園中学高等学校東校舎(東京都目黒区)

八雲学園中学高等学校東校舎(東京都目黒区)

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