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Site 4 高谷ジャンクション橋東工事 狭隘地でつながる高速道路ネットワーク

写真:高谷ジャンクション橋東工事の竣工風景

高谷ジャンクション橋東工事の竣工風景。このあと高架は写真手前の東京方面へと延伸された

国道と東関東道の狭間で

「3環状9放射ネットワーク」の着実な整備と効果を示した外環千葉の開通。終点となる高谷ジャンクションでは,東関東自動車道と首都高速湾岸線に接続される。既設の高架に挟まれるかたちで新たな高架を建設する「高谷ジャンクション橋東工事」を当社は担当した。

現場に設けられる工事車両用の入口は, 1ヵ所だけ。「あちこちで工事が行われると,入れなくなる場所が発生してしまいます。工事の工程が1つでもずれると,全体の施工計画を変更しなければなりません。作業場所への通路の確保を念頭に施工順序を計画しました」。現場の所長を務めた東京土木支店の深田敦宏土木工事部長は,狭隘地ゆえの苦労を振り返る。

ある橋脚では,杭を打つスペースがないためケーソン基礎が採用され,環境に配慮した回転杭の試験施工も行った。現場での追加対応は連日となった。ある工種で計画外の振動が発生した際,近隣へ説明に回ると「みなさん工事を応援してくださっていました。物流企業の集積地ですから,早期の開通を待望する方ばかりでした」。

写真:深田敦宏土木工事部長

深田敦宏土木工事部長

写真:東関東自動車道と国道357号に挟まれた場所での施工状況

写真:東関東自動車道と国道357号に挟まれた場所での施工状況

写真:東関東自動車道と国道357号に挟まれた場所での施工状況

東関東自動車道と国道357号に挟まれた場所での施工状況

竣工後も見守りつづけて

橋桁の施工時には,作業現場のすぐ隣を時速100kmで車両がひっきりなしに通過。「生きている高速道路の工事」であることを深田部長は実感しながら,既設の高速道路を拡幅し,新設した高架とつなげて2013年に引き渡した。

その後の路面舗装と隣接の鋼製桁は,別会社の工事であったが,深田部長はときどき現地を訪れていた。「後工程の隣接工区の工事が順調に進められているか,橋体の状況を下から眺めていました」。この工事の前任地は,松戸市に架けられた「外環葛飾大橋」の下部工だったため,「外環千葉の始点と終点を担当させていただき,思い入れは深いですね」。

右の写真は,開通日にマイカーの助手席で夫人が撮影した1枚。「竣工して5年が経ち壁の色は変わっていましたが,施工を担当した区間がスムーズに走行でき,安心しました」。再会を果たした“わが子”の姿に胸をなでおろした瞬間だった。

写真:開通日に車内から確認した施工担当部分

開通日に車内から確認した施工担当部分

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