ロープを引いて広げる配筋作業
「ラクラクロールマット工法」
ロール状のユニット鉄筋をロープで展開して配筋作業を効率化
従来の配筋作業は、鉄筋の位置出しから運搬および間配り、結束まで、全て人力による作業であり、重量物の運搬や中腰での現場作業は、作業員にとって大きな肉体的負担でした。特に、面積が広い土木構造物の配筋作業ではその負担が大きく、熟練作業員の高齢化等、将来の担い手確保が問題となる中、鉄筋のユニット化による配筋作業の省力化が望まれていました。
そこで、鹿島はスギウラ鉄筋と共同で、ロール状の鉄筋を引きながら広げるだけで配筋作業が完了する「ラクラクロールマット工法」を開発しました。
ラクラクロールマット工法では、複数の鉄筋を任意の間隔ですだれ状につないだ鉄筋ユニットを、展開用のロープと一緒に専用の機械※でロール状に巻き取ることで「ロールマット」を製作します。現場では、搬入された「ロールマット」を、作業員が所定の位置でロープを引いて展開することで効率的に配筋作業を行うことができます。
※PEDAX社(本社:ドイツ)製。日本国内での独占販売権は、スギウラ鉄筋から継承しロールマットジャパンが所有しています。
特許登録済

ラクラクロールマット工法の施工状況
- キーワード
- 鉄筋組立、先組鉄筋、生産性向上
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ラクラクロールマット展開の様子(動画:33秒/音あり)
施工ステップの概要
1.ロールマット製造機械でロールマットを機械製作します。
2.段取り筋を配置し、ロールマットを設置する箇所を位置出しします。
3.ロールマットを現場へ運搬して、配筋箇所に設置します。
4.ロールマットに巻き込んだロープを引っ張ることで、ロールマットを展開します。
5.展開されたロールマットの鉄筋の位置を微修正して、結束作業を行い、配筋作業を完了します。

従来の配筋作業とラクラクロールマットの施工方法の比較
特長・メリットココがポイント
配筋作業の生産性が向上
- 太径の鉄筋で重量がある場合でも、ロープを引くことで無理なく配筋できます。
- 現場での適用では、従来の配筋作業と比較して、作業時間が約半分となる実績が得られています

ラクラクロールマットの適用実績
配筋精度が向上
- ロールマットは機械製作されるため、配筋ピッチ等で高い精度が期待できます。
- 作業員が配筋範囲全体を見渡しながらロープを引いてロールマットを展開するため、展開後の配筋精度が向上します。

ロールマット製造機械(PEDAX社製)
作業員の肉体的負担を軽減、安全性を向上
- 広範囲な現場での鉄筋の運搬、間配り作業が無くなるため、作業員の肉体的負担が軽減します。
- 作業員が動かずにロープを引いてロールマットを展開するため、鉄筋上での不安定な作業が減り、足の踏み外しやつまずきなどによる災害のリスクを軽減します。

安全に無理のない姿勢でロープを引いて配筋
適用実績

新名神高速道路
高槻インターチェンジ中工事
場所:大阪府高槻市
竣工年:2019年4月
発注者:西日本高速道路 関西支社
規模:橋台基礎 長さ41.5m 幅11.5mの配筋(D13)に適用

東京外環自動車道 市川中工事
場所:千葉県市川市
竣工年:2020年7月(予定)
発注者:東日本高速道路
規模:擁壁底版 長さ32.3m 幅12.7mの配筋(D19、D25)に適用
学会論文発表実績
- 「ロールマット工法による配筋作業の生産性向上」,土木学会,第72回年次学術講演会,2017年9月