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都市型水害予測解析システム

豪雨時の雨水流出・排水現象を総合的に評価し、
都市型水害への対策計画立案を支援

都市化による人口・資産の集中、地下空間の利用拡大に伴って、豪雨時の都市部における水害が懸念されています。近年は、ヒートアイランド現象、地球温暖化等の影響も加わり、時間降雨量100mm以上の豪雨が発生し、都市部が水害に見舞われるケースが増加しています。

このような状況から、「特定都市河川浸水被害対策法」が2003年6月に施行され、都市型水害対策への取組みが強化されました。この法律は、河川と下水道が連携するとともに、ハード対策だけでなく、水防法、都市計画法に係るソフト対策も含めて水害対策に取り組もうとしている点が大きな特徴です。

鹿島は豪雨時の都市型水害の状況を高精度に評価することで、水害対策の計画立案を支援するシステムを中部大学と共同で開発しました。

図版:解析結果の可視化例

解析結果の可視化例

キーワード
都市型水害、地表面氾濫解析、河川流解析、下水管路網解析
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特長・メリットココがポイント

総合的で高精度な一体解析が可能

従来のシステムでは考慮することができなかった、地表面氾濫、河川流、下水管路網流を連成させた総合的な一体解析が可能です。河川、下水管から水路に至るまで詳細にモデル化することで、雨水流出過程を高精度で追跡することができます。

さらにポンプ場、貯留施設等の各種水理施設を適切にモデル化できるので、浸水が予測される地域にそれらを設置する効果・最適な規模等を定量的に評価することができます。

図版:都市型水害予測解析システムの解析対象概念図

都市型水害予測解析システムの解析対象概念図

効率的なプレ・ポスト処理により、解析実務を大幅に軽減

GIS技術を駆使することでシステムの操作性が高められています。プレ処理における入力データ作成、ポスト処理における計算結果出力の処理効率が格段に向上しており、大規模かつ複雑な解析実務を大幅に軽減し、解析作業を行うことができます。

図版:都市型水害予測解析システム 解析フロー

都市型水害予測解析システム 解析フロー

解析結果のビジュアル表示を実現

GIS技術を駆使した効率的な入出力処理に加え、解析結果をビジュアルに表示することができます。動画化することも可能なため、業務の関係者だけでなく、住民説明等の場でも有力なツールとして活用することができます。

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図版:ある都市域を対象とした浸水シミュレーションの動画製作例

ある都市域を対象とした浸水シミュレーションの動画製作例(動画:51秒/音なし)
ある都市域の一部を対象とし、地表面標高、下水道・マンホール(約1,400本)、想定降雨等のデータを基に、本システムを適用することによって、10m四方メッシュの浸水シミュレーションを実施しました。想定降雨は、平成12年9月に東海地方で発生した東海豪雨(総雨量589mm、時間最大雨量114mm)相当の集中豪雨とし、時間雨量が最大となる時間帯の浸水状況のシミュレーション結果を動画化したものです。

学会論文発表実績

  • 「総合的な氾濫解析システムの構築に関する研究」,水工学論文集,2005年
  • 「The development of inundation analysis in urban area」,MPMD2005,2005年1月
  • 「The inundation system on urban area and its application」,XXXI IAHR Conference,2005年9月
  • 「都市型水害予測解析システムの開発」,電力土木,2006年11月
  • 「下水道システムを考慮した氾濫解析の治水対策への適用」,水工学論文集,2007年

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