ホーム > KAJIMAダイジェスト > April 2018:鹿島の見える風景 特別編

KAJIMAダイジェスト

鹿島の見える風景 特別編 日光・鬼怒川への小旅行

本誌巻末に掲載中の「鹿島の見える風景」へ関東支店から多くの写真とメッセージが寄せられた。
今月は4つの投稿を紡ぎ,「鹿島の見える風景(特別編)」として,
日本有数の観光地である日光・鬼怒川エリアの小旅行へと誘う。

旅のプロローグ

東武伊勢崎線(愛称:東武スカイツリーライン)の起点となる浅草駅から13駅目の竹ノ塚駅を中心とした約1.7kmの区間で,連続立体交差事業が進められています。当社もその一翼を担い,竹ノ塚駅部付近の延長358mの高架化工事を昼夜で施工しています。

現在は,下り急行線が高架へ移行済みで,今後,上り急行線,上り・下り緩行線の3線を高架化し,2022年3月末に2ヵ所の「開かずの踏切」が解消される予定です。日光・鬼怒川へと向かう特急の車窓からも社旗が見えますので,安全で快適なまちづくりに向けて日々奮闘する私たちのことを思い出していただけると嬉しいです。

当社は,とうきょうスカイツリー駅付近でも高架化工事を担当しており,過去にはターミナル駅である北千住駅改良工事をはじめ,草加や越谷など各所で高架化工事を担当しました。
(管理部現業グループ(東部地区) 今井 博)

高架化された下り急行線を走る「特急スペーシア」と社旗

高架化された下り急行線を走る「特急スペーシア」と社旗

地図:旅のプロローグ

改ページ

鬼怒川橋梁とSL大樹

SL大樹をご存知でしょうか。土日・祝日を中心に,C11形蒸気機関車が東武鬼怒川線の下今市駅-鬼怒川温泉駅間12.4kmを約35分で駆け抜けます。昨年,東武鉄道が51年ぶりのSL復活運転プロジェクトとして誕生させ,レトロでノスタルジックな雰囲気が観光客に人気です。

当社は1972(昭和47)年に,この路線で鬼怒川橋梁の架替え工事を担っています。架替え前の橋梁は,明治期にドイツから輸入され,他の鉄道からの転用だったため,老朽化が激しく架替えが行われました。特殊な工法が採用されましたが,関係者の綿密な連携・協力により,無事故で工期内に無事工事を終えたと聞いています。

橋梁を渡るSLの迫力ある勇姿をプロカメラマンに撮影してもらいましたので,お届けします。先人たちの労苦に思いを馳せながら,SL大樹での旅はいかがでしょうか。
(東部営業所 山本圭一)

写真:鬼怒川橋梁を渡る「SL大樹」

鬼怒川橋梁を渡る「SL大樹」

写真:雪の中を行く「SL大樹」

雪の中を行く「SL大樹」

改ページ

日光ブランドを観光のヒントに

日光といえば遠足で訪れ,日光東照宮,華厳の滝,中禅寺湖が思い出として残っているという人も多いと思います。私も栃木地区担当になるまでは同じでしたが,この地のことを深く知ると,自然や歴史,文化,風習,食など多くの魅力があることに気づかされました。日光市では,こうした「もの」や「こと」を日光ブランドとして認定し,全国に発信しています。これからの季節は,5月17,18日の日光東照宮例大祭がおすすめです。「神事流鏑馬(やぶさめ)」や神輿渡御祭「百物揃千人武者行列」を見ることができます。近年は多くの外国人観光客も訪れ,活況を呈しています。

当社と日光東照宮は25年前の社務所新築工事からお付き合いが始まり,防災設備工事や参拝案内所,武徳殿などの工事を担当させていただき,今年2月の節分祭には,田所関東支店長も豆まきに参加しました。

日光ブランドの認定数は,日光東照宮をはじめとする世界遺産「日光の社寺」やラムサール条約登録湿地「奥日光の湿原」など,100件を超えています。日光の魅力を味わう観光のヒントになると思いますので,是非,ホームページなどで調べてみてください。
(営業部(建築担当) 伊藤智文)

写真:2月の節分祭。豆をまく田所関東支店長

2月の節分祭。豆をまく田所関東支店長

「きぬがわすじ」への旅

鬼怒川上流付近のことを当社では「きぬがわすじ」と,親しみを込めて呼んでいます。それは,1950(昭和25)年に五十里(いかり)ダムの建設工事をはじめて以来,川俣ダム,川治ダムなど,多くの土木工事を鬼怒川の川筋で担ってきたからです。この契機となったのが,1947(昭和22)年,戦後まもない日本を襲ったカスリーン台風です。関東地方で1,100人の死者・行方不明者を出し,穏やかに関東平野を流れていた利根川・荒川を一変させ,戦後最大の水害をもたらしました。当時,鹿島組は利根川大決壊の緊急締切工事の特命を受け,総動員体制で完成させています。そして,この台風被害により新たな治水事業を推し進めることになり,当社は緊急対応で得た信頼から鬼怒川上流部で多くの工事を担当したそうです。近年では,湯西川ダム(2012年竣工)も当社施工です。

今回,名前を挙げた4つのダムも「鬼怒川上流ダム群(4つのダムとダム湖)」として,日光ブランドに認定され,観光スポットとしても注目されています。最近ブームとなっているダムカード。4つのダムを巡れば,特製ダムカードホルダーをもらうことができます。

昨年,カスリーン台風から70年となりました。治水や利水の大切さを肌で感じながら,春の日光・鬼怒川の旅を満喫してください。

ちなみに,五十里ダムは,江戸の日本橋から五十里(約200km)の距離に位置することから,この名が付けられました。
(管理部現業グループ(栃木地区) 武澤翔太)

写真:1960(昭和35)年頃,川俣出張所にあった安全塔

1960(昭和35)年頃,川俣出張所にあった安全塔

改ページ

写真:特製ダムカードホルダー

特製ダムカードホルダー

写真:ダムカード

ダムカード

地図:日光・鬼怒川への小旅行

ホーム > KAJIMAダイジェスト > April 2018:鹿島の見える風景 特別編

ページのトップへ戻る

ページの先頭へ