ホーム > KAJIMAダイジェスト > August 2019:宇宙からの"絶景"

フローズン

改ページ
図版:クラッシュドアイス(北極海・グリーンランド)

クラッシュドアイス
(北極海・グリーンランド)

今月は涼しげな2枚をお届けする。
大部分が北極圏に位置するグリーンランドは,その8割を氷が覆う世界最大の島である。本格的な夏になると,北極海の氷も分解が進む。氷河が陸地から押し出されて海上で砕け散る。これをかき氷にでもと思うものの……中央の氷の直径はまだ10kmもある。夏場には10℃前後の気温となり,航空機が定期就航しているため,こうした氷河を手軽に観光できる。現地で見たら,さらに息を呑むような美しさと迫力であろう。

地図:北極海・グリーンランド
改ページ
図版:180kmのクラック(ラーセンC棚氷・南極大陸)

180kmのクラック
(ラーセンC棚氷・南極大陸)

面積約1,400万km2のほとんどが氷に覆われている南極大陸。その南極半島の東岸にラーセン棚氷がある。棚氷とは陸上の氷が海に押し出され,陸上と連結している洋上の氷のこと。ラーセン棚氷はA〜Dに分けられるが,A棚氷は1995年に,B棚氷は2002年に崩壊して消失。ラーセン最大のC棚氷も,数年もの間,割れ目が延び続けるのが観測され,2017年に一部が巨大な氷山となって分離した。その面積は三重県と同じくらいだという。
写真は,亀裂を挟んで,上側が分離により誕生した氷山,下側がC棚氷本体。全長180kmにおよぶ長大な亀裂のため衛星画像にも全景が収まっていない。

地図:ラーセンC棚氷・南極大陸

T.A.R.O.

衛星画像のスペシャリスト集団。東京・日本橋にて超小型衛星の設計・製造・運用を行うアクセルスペース社のビジネスチーム。画像は,24時間365日,高度500kmの上空から地球観測(リモートセンシング)を続ける同社開発の超小型人工衛星「ほどよし1号機」が撮影したもの

ContentsAugust 2019

ホーム > KAJIMAダイジェスト > August 2019:宇宙からの"絶景"

ページの先頭へ