土木設計本部 嶋田義人
鉄筋コンクリートに使われている鉄筋とコンクリートに発生する力を,図表(ノモグラム)を用いて算出する方法を発案したのが,教科書も執筆した当社技術研究所土木設計部(現在の土木設計本部)OBの柴田直光氏です。同氏が設計業務で実際に利用したノモグラムや教科書原稿などの資料は,横浜支店土木部の設計課長が代々引き継いできました。
現在は同種の教科書や技術計算ソフトが数多くあります。資料を引き継いでいた支店の前設計グループ長も定年間近ということで,資料もその役目を終えたと判断し,資料の整理をしていたところ,土木設計本部が昭和33年に技術研究所土木部から土木設計部として独立した時や,赤坂溜池町に移転した時の社用封筒が見つかりました。
今ではあまり見ることがなくなったトレーシングペーパーや青焼きの資料で,歴史とともに,技術が脈々と受け継がれる鹿島土木のDNAを感じる発見でした。