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発掘!旬の社員

file-02 ICTツールの可能性を拓く若手技術者の交流 本音で話せる関係がツールの可能性を引き出してくれる

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写真:石川勇太郎(左)、鹿田康晴(中)、赤松政成(右)

photo: 大村拓也

石川勇太郎(左)

いしかわ・ゆうたろう/神奈川県出身/理工学部電気電子生命学科卒業
横浜支店 北仲北A-4地区計画工事事務所 設備課長代理

2011年入社。同年11月横浜支店配属。富士ゼロックス海老名事業所Big4棟整備工事をはじめ,支店管内9つの現場で設備主担当を務める。2017年4月に現在の現場へ配属。施主・監理者・設計者との折衝,施工計画立案,ICTツールの受入れなどに取り組む。約1,200戸の住宅検査にICTツールを活用した合理化などの業務を担当。休日はゴルフに打ち込む。夢はマスターズを現地観戦すること。

鹿田康晴(中)

しかた・やすはる/京都府出身/理学研究科数学専攻修了,基礎工学研究科システム創成専攻修了
横浜支店 建築部建築工事管理グループ

2011年入社。ITソリューション部でシステム開発を経験した後,2013年横浜支店配属。おもに現場のITインフラの構築・管理やアプリの導入・展開,情報セキュリティ管理などに従事。2016年より現部署でICTツールの現場展開や,次世代ICTツール導入,建築施工系社員のITスキル向上支援などを担当。趣味はスポーツジム通い。かつてプロボクサーとしてリングに上がった経験も。

赤松政成(右)

あかまつ・まさなり/神奈川県出身/工学部建築学科卒業
横浜支店 北仲北A-4地区計画工事事務所

2014年入社。東京建築支店の現場で躯体工事を担当した後,2015年10月に解体工事の現場を担当。アスベスト含有物の処理に入念な対策を施して臨み,環境事故ゼロで工事を完了した。2017年9月横浜支店配属。3ヵ月の研修期間を経て現事務所で地下躯体の鉄筋工事を経験。現在は地上躯体の鉄筋,型枠,鍛冶工事,低層部分の工事全般を担当する。日曜日は毎週,中学時代の同窓生とサッカー三昧。

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現場を助けるITのエキスパート

建設業界では今,担い手確保に向けた施策の一つとして,現場での生産性向上が課題となっている。なかでもタブレット端末やクラウドを活用した業務の効率化は日進月歩の勢いだ。この動きと切っても切り離せないのがIT技術者の存在。当社では全国で数理系社員による現場へのICTツールの導入・活用支援を実施している。横浜支店建築部建築工事管理グループの鹿田康晴さんもその一人である。支店管内の建築現場を一手に引き受けるエキスパートだ。

ICTツールで業務を効率化したい

鹿田さんへの現場からの要望は引きも切らない。業務を効率化する検査システムの導入支援や,遠隔地との連携を省人化するためのテレビ会議システムの導入,高層棟での通信設備の敷設支援など,週4日は現場を飛び回る。その間にも新しいツールの研究や資料の作成などに余念がない。「現場の人たちが工事に専念できるようにするのが僕の仕事。ITと施工技術をすり合わせることにやりがいを感じます」と語る。

そんな鹿田さんが担当する現場のひとつが,当社が横浜市中区で施工中の「北仲北A-4地区計画工事」だ。1,176戸の分譲マンションをはじめ,ホテルや商業・文化施設が集約される市内屈指の大型開発であり,みなとみらい地区の中心部とあって注目度も高い。当社が開発した検査業務を大幅に効率化するツールを用い,大規模な工事で着実に成果を挙げている。

写真:フルコンタクト空手の選手だった鹿田さん

フルコンタクト空手の選手だった鹿田さん。入社1年目にはボクシングを始め,翌2012年12月にプロテスト合格。4ヵ月後には特別に会社の許可を得て殿堂・後楽園ホールでデビュー戦のリングに上がった。試合には惜しくも敗れたものの,この経験で培った「前へ出る」スタイルが今の仕事に生きている

トライ&エラーで性能を引き出す

鹿田さんによれば,「現場からのニーズで最近多いのが“検査の進捗を見える化したい”という声」だ。この現場ではPCa部材を,製造から現場での据付までクラウド上で一括管理できるツールを採り入れている。BIMと連動しているため,協力会社の社員とも進捗を共有でき,効率的に工程管理できるのが好評だ。鹿田さんと同期入社で,この現場で設備工事の主担当を務める石川勇太郎さんは,大規模な工事にICTツールを導入する意義をこう語る。「例えば100戸の検査を消化したところでツールが改善できると,残り約1,100戸の作業がより効率的になります。ちょっとした工夫を重ねることで飛躍的に合理化できるメリットがあるんです」。現場の要望は即座に鹿田さんへフィードバックする。ツールの可能性を最大限に引き出す秘訣だ。

写真:石川さんの気分転換法は数年来打ち込んでいるゴルフ

石川さんの気分転換法は数年来打ち込んでいるゴルフ。休日になると寸暇を惜しんでコースに出ているという。写真は設備系若手社員の仲間たちとのゴルフ場でのひとコマ。昨年はなんと28ラウンドも廻った。マスターズ開催の4月初旬は毎年少々寝不足気味に。「いつかオーガスタまで観戦しに行きたいです!」

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現場の声に耳を傾ける

ツールの使い勝手は,協力会社も交えた2週間に一度の打合せでフィードバックされる。活用に積極的なのは若手社員だ。この現場で地上躯体の鉄筋や型枠工事を担当する赤松政成さんは,「繰り返しが多い単純作業に目を付け,省力化できないか鹿田さんにすぐ相談する」という。赤松さんは現在入社5年目。入社8年目の鹿田さんと石川さんの弟分的存在だ。地下躯体の配筋検査でICTツールに触れ,その利便性に惹かれた。「自分の本来の仕事に費やせる時間が格段に増え,担当している工事に広く細かく目配りが効くようになりました」。

日々奔走する鹿田さんを石川さんと赤松さんは「僕たちが意見を出しやすい空気をつくり出してくれる人物」と評する。「現場の声に熱心に耳を傾け,きちんと形にしてくれる。本当に心強い同期です」(石川さん)。他方,鹿田さんは「現場経験のない僕にふたりとも本音で意見をぶつけてくれる。こういう関係がツールの可能性を引き出してくれる。僕もよりよいツールを提供したいと思うんです」と語る。信頼感に裏付けられた若い世代の交流が今,現場に新しい風を呼び込んでいる。

写真:学生時代はサッカー部に所属していたという赤松さん

学生時代はサッカー部に所属していたという赤松さん。現在は中学時代の先輩や後輩とともに横浜市のリーグに所属し,大会に出場することも。写真は現場で定期開催しているフットサル大会にて。自ら幹事を務め,躯体から仕上げまで幅広い協力会社の仲間と交流を深める。もちろん「汗を流した後は水分補給しに街へ!」

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