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KX-LAB / KX-SQUARE

「深化」と「探索」がさらなる成長を促す

KX-LABとKX-SQUAREで開催されている様々なイベントやワークショップ。
部門・世代だけでなく,企業の枠組みも超えた取組みによって,新たな気づきを得るとともに,
一人ひとりの可能性を広げていく。
日常の業務とは異なる視点での自己研鑽は,自身のキャリアを見直す機会にもなる。

実践的なスキル・ノウハウを学び,
実務に活かす

様々な企業の社員が集い,最新テクノロジー/DXを活用した社会課題の解決に取り組む「異業種交流型DXチャレンジプログラム」。10年後の世界や社会課題を導出するため,有名企業のDX責任者などによる講義を交えつつ,異業種混合チームに分かれグループ討議や発表を繰り返して社会課題の解決に繋がるソリューションを構想していくもので,2022年12月から延べ3日間,KX-SQUAREで開催された。新事業構想に不可欠なフレームワーク,マーケティングやDXなど多岐にわたる知識の習得も,議論を交わしながら行われていった。

当社から参加した7人のほか,金融,IT,メーカーなど多彩な業種業態から24人が一堂に会し意見を出し合う場は,今までになかった新しい試みである。出身業種の視点に立った意見が飛び交うからこそ湧き上がる様々なアイデアなど,多方面から新たな「気づき」を得られるだけでなく,仕事やキャリアのモチベーションにおいても,大きな刺激が得られるプログラムだ。

参加者からは「意志を持ってこの研修に参加された方たちとワークなどを通して関わることにより,研修の狙いでもある『彼我比較』を十分に感じ取ることができた」「普段関わらない業種の方々と短い時間でアイデアを練り上げていく過程は非常に刺激的だった。今の自分のスキルを発揮するとともに,客観的に見て足りない知識や能力を自覚する機会にもなった」と,企業の枠組みを超えたこの取組みから大きな収穫を得たようだ。

KX-SQUAREでは,現役経営コンサルタントによるプレゼンテーションスキルワークショップなど,より実践的なスキルを身につける場も提供されている。

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図版:異業種混合チームによるグループ討議

異業種混合チームによるグループ討議

有識者との対談を通じて
新たな視点を養う

KX-LABでは,社外有識者との対話を通じて新たな気づきを得るイベント「KX-DIALOGUE」が年に数回開催されている。また,イベントの結果を踏まえ,個別のセッションが企画されることもある。例えば,2023年2月には以前KX-DIALOGUEに登壇した元日本マイクロソフトの澤円氏を囲み,各部門の採用担当者が今後の採用活動における具体的な課題について討議した。今後も,KX-DIALOGUE登壇者によるフォローアップセッションなど,継続性を意識した企画が検討されている。

このほか,古川社外取締役とエグゼクティブ研修受講者との,商社のビジネスモデル変革や連結経営などをテーマとする対談会や,経営者から僧侶に転身した経歴を持つ島津清彦氏による座禅体験ワークショップなども開催された。新たな視座を得るだけでなく,普段の業務上接点の少ない幹部社員同士が職種の垣根を越えた関係を築くきっかけにもなっている。

このようなイベントにとどまらず,次代を切り拓くリーダーたちが自ら主体的に学び,それを実践に繋げる場として,集中討議やブレインストーミングなどに能動的に利用されることも想定している。

図版:澤氏と採用担当者とのディスカッション

澤氏と採用担当者とのディスカッション

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図版:座禅体験ワークショップで自己に向き合う

座禅体験ワークショップで自己に向き合う

交流から生まれる
新たな発想と繋がり

KX-SQUAREでは,これまでに日常生活の中から新たな気づきや発見を見出していくプログラムが開催されている。2月に開催された公認会計士田中靖浩氏による“名画で学ぶ経済と経営の世界史 イタリア・オランダ編”は,両国の宗教や産業,会計の歴史を絵画からひも解くもので,現地参加者は講演後も遅くまで会話を弾ませていた。

そのほか,若手社員が自主的に集まり各々好きな本を紹介し議論する“BOOK CLUB”や,ドーミー南長崎(社宅)に住む家族を中心に“親子で楽しむSTEAMワークショップ”や街歩きイベントなども開催されてきた。今後は,夕方の開館時間延長など,より多くの社員が自主的に活用できるよう検討が進んでいる。

図版:田中氏による“名画で学ぶ経済と経営の世界史 イタリア・オランダ編”

田中氏による“名画で学ぶ経済と経営の世界史
イタリア・オランダ編”

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図版:“親子で楽しむSTEAMワークショップ”で,家族のアドバイスをもらいながら熱心に作業する子どもたち

“親子で楽しむSTEAMワークショップ”で,家族のアドバイスをもらいながら熱心に作業する子どもたち

図版:子どもたちがマッチ棒を使い「構造」を学んだ(親子で楽しむSTEAMワークショップ)

子どもたちがマッチ棒を使い「構造」を学んだ
(親子で楽しむSTEAMワークショップ)

図版:“BOOK CLUB”では,若手社員が本の紹介や議論を通じて,活発に交流

“BOOK CLUB”では,若手社員が本の紹介や議論を通じて,活発に交流

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Column

空間の記憶を継承する
デザインで
生まれ変わったKX-LAB

イリア インテリアデザイン部
グループリーダー
粕川愛子
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鹿島社員の幼い子どもたちの学びの場であった空間を,次世代リーダー育成の場として生まれ変わらせた本プロジェクトは,運営計画や施工に携わる方々と一緒に,空間構築のプログラミングからデザインの具現化を一気通貫で行うプロジェクトでした。「下足場」であった場所はエントランスホールに生まれ変わり,ディスプレイ棚を設えて,新たな知的発想を刺激するような書籍やオブジェなどをコーディネートしました。廊下の一部を分節した小さな遊び場であった小空間群は,インフォーマルコミュニケーションの場としてのタッチダウンスペースに。新築当時の施工形状を新しい空間の中に再構成するため,解体が進むごとに設計,施工の方々と検討やデザイン調整を繰り返すチャレンジングな側面もありました。ここで得た造形的なデザイン要素を,中庭を挟んで建つKX-SQUAREへも展開し,学びの場である印象をより具現化することができました。計画地から伐採せざるを得なかったメタセコイアの樹は,サインやステンドグラスディスプレイの素材として再生利用することにより,敷地を構成していた様々な要素を新たな学びの場へと再構成しリデザインすることができた鹿島グループであるイリアの意欲作となりました。

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