天ヶ瀬ダム再開発
トンネル放流設備ゲート室部他建設工事
- 住所:
- 京都府宇治市
- 発注者:
- 国土交通省 近畿地方整備局
- 監理者:
- 国土交通省 近畿地方整備局
- 工事内容:
- トンネル(NATM)
内空断面積80m2~330m2 L=397m
立坑(NATM)内空断面積350m2 L=34m
仮設工一式 迂回道路工一式 - 工期:
- 2013年3月~2016年2月
(関西支店施工)
ダム再開発のひとつの手法である「放流設備増設」には,既設堤体ではなく,地山に放流トンネルを増設する方法がある。天ヶ瀬ダムで行われている再開発事業がその一例である。この事業は,1964年に完成した天ヶ瀬ダムの左岸側に日本最大級となるトンネル式放流設備を構築する。放流能力を増強させることで計画高水量を調節して琵琶湖を含む淀川水系の氾濫を防ぐほか,京都府の水道用水確保,発電能力の増強を図る。
放流設備は流入部・導流部・ゲート室部・減勢池部・吐口部で構成され,総延長は617mになる。そのなかで,当社はトンネル中間部に位置する立坑ゲート室部と上流側の導流部トンネル,下流側の減勢池部の一部を施工する。内径約26mの立坑を設けた後,立坑から流入部に向けて直径約10m長さ約320mの導流部のトンネルをNATMで構築する。
事業概要図(導流部,ゲート室部当社施工)
導流部トンネル施工状況。NATMで構築される