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長安口ダム

平成24─28年度 長安口ダム施設改造工事

住所:
徳島県那賀郡那賀町
発注者:
国土交通省 四国地方整備局
設計者:
クレアリア,八千代エンジニヤリング
工事内容:
土木工事—不陸整正工一式 底部架台工一式 予備ゲートピア工一式 構造物撤去工一式 仮設工一式 機械設備工事—鋼製底部架台製作・据付工一式 鋼製仮締切設備製作・据付・撤去工一式 予備ゲート設備製作・据付工一式
工期:
2012年9月~2017年2月

(四国支店JV施工)

平成26─30年度 長安口ダム施設改造工事

設計者:
クレアリア
工事内容:
ダム土工45,360m3 堤体工45,350m3 減勢工74,060m3 CSG工89,370m3 撤去工12,051m3 鋼橋架設工一式
工期:
2014年8月~2019年3月

(四国支店施工)

図版:地図

放流設備を増強して洪水調節容量を増大させる再開発事業が各地で行われている。そのなかで,長安口ダム改造事業では,既設の堤体を頂部から大きく切り欠き,洪水吐を増設する工事が行われている。これは全国的に例のない事業である。

長安口ダムは,一級河川那賀川水系にある唯一の多目的ダムで,1956年に当社施工により完成した。那賀川流域は年間降水量3,000mm を超える日本有数の多雨地帯で,ダム完成後も流域では度重なる洪水による浸水被害が発生している。改造事業では,洪水調節能力の増強に加え,流水の機能維持,放流水の水質改善を目的に,堤体2ヵ所を幅約10m,高さ約30mの大きさで切削して2門のゲートを増設する。堤体を切り欠くためにダム湖の水を仮締切で一時的に堰き止める必要があり,作業は潜水士による水中施工が主となる。

写真:完成予想パース

完成予想パース

改ページ

減勢工には既設ダムの放流水に横からぶつけて減勢する日本初の方式を採用しており,洪水吐の新設と並行して施工が進められる。

事業は分割発注されており,1期工事では現在のダムを運用しながら新設洪水吐を増設するためのダム上流の底部架台や仮締切,予備ゲートなどを設置し,2期工事で新設洪水吐の設置と減勢工改造などを行うとともに,関連工事で洪水吐ゲート設備の設置が行われる。

2019年3月まで工事が続く予定。

写真:改造事業概要図

改造事業概要図

写真:潜水士による水中施工が行われている

潜水士による水中施工が行われている

写真:コンクリート打設の様子

コンクリート打設の様子

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