vol.105
岩城橋(いわぎはし)・
鋼桁最終ブロック架設完了
四国支店 大村惠治
足かけ4年。海面下の地面を掘削するところから開始して,高さ137mの巨大なコンクリート製主塔を構築し,地上40m以上の高所に橋長735mのうち延長367mのコンクリート桁と鋼桁を架設する壮大な斜張橋工事です。
6月19日早朝,小雨が降り続き,ほぼ無風で海は穏やかな中,岩城島長江港に係留された3,000t積台船を1km曳航し,現場海域に係留。橋面から吊り降ろした治具を鋼桁に連結して,8時より吊り上げを開始しました。ウインチの巻上げを慎重に行い,長さ13.7mのブロックは徐々に上昇し,9時頃に所定の高さまで達するとボルトで接続。無事,最終ブロックを設置完了しました。
この日は早朝より,岩城橋の完成を心待ちにする町民の方々が岩城島,生名島の海岸沿いに詰めかけ,桁が吊り上がる様子を見守りました。岩城橋は,このあとの主桁連結によって島と島を地続きとし,来年春までに車両防護柵や,道路照明,舗装などの工事を終えて供用開始を目指します。