Interviewプロジェクトリーダー

世界を舞台に活躍する鹿島のリーダー達。国も事業も組織もさまざまですが、
共通する鹿島マインドを持って仲間とともに更に発展していく姿がうかがえます。
6名のリーダー達のインタビューをご覧ください。

Blake Breimann
USA
社長フラワノイ・
デベロップメント・グループ

FDGのチームメンバーは、
成功に至るまでの過程を楽しみながら
挑戦し続けています。

あなたの会社でのポジション、役割、どのような部下がいるかを教えてください。

フラワノイ・デベロップメント・グループ(FDG)の社長兼CEOを務めています。FDGの戦略策定、運営統括、重要取引先との関係維持、投資・執行委員会の指揮、リーダーシップ文化の育成とコラボレーションの促進が私の職務です。開発部門各チームに加え、賃貸集合住宅の運営を行うフラワノイ・プロパティ・グループも管掌しています。

仕事のやりがいを教えてください。
また、今まで関わった中で印象深いユニークなプロジェクトがあれば教えてください。

私のやりがいは、KUSAと鹿島のサポートを受けながら、FDGを率いることです。優秀で、適応力があり、謙虚で、勤勉かつ協力的なチームメンバーと共に働けることを誇りに思います。FDGでは、日常的に人々の暮らしをより良く変化させるような住宅コミュニティをチーム一丸となって生み出し、運営するプロセスを心から楽しんでいます。これは、私たちのキャリアであると同時に、真の情熱であり、目的でもあります。幸運にも出会えた優秀な仲間たちと共に日々取り組む業務は、まさに私のやりがいです。

あなたがリーダーとして仕事で最も大切にしていることを3つ教えてください。

採用・育成:目標達成に向け一丸となって取り組む精神を大切にしており、同じ志を共有するチームメンバーを厳選して採用しています。FDGの成功には、チームメンバーの存在が一番重要なのです。
文化の醸成:私たちには、忍耐力、規律、コラボレーションの文化があります。最高の住宅コミュニティをチームとして開発・運営するプロセスを大いに楽しんでいます。私たちは成功に至る過程で起こる努力、忍耐力、適応力、創造力を信じ、尊重しています。スポーツでは、「チャンピオンは誰も見ていないときに決まる」とよく言われますが、これはまさに私たちチームのメンタリティーを表しています。私たちのように、成功に至るまでの過程を楽しんでいる人は、この業界にはそれほど多くありません。
戦略策定:開発地域・投資審査の評価基準、地理的・プロジェクト領域の拡大、先端技術の採用、ブランド管理、全社事業計画などに対し、社内リソースをどのように分配するか決定します。

あなたの部署が今後実現を目指していることを教えてください。

戦略的な地域拡大や差別化できるプロジェクトなどを通じて、より一貫性のある、計画的で持続可能な成長を目指しています。さらに、ユニークなプロジェクトについては、FDGと鹿島の資本をより多く投下していきたいと考えています。私たちは、鹿島のリソースとサポートによって、FDGが更に良くなると信じています。

あなたにとって快適な職場環境を構成する最も重要な要素は何だと思いますか?

私は、信頼、オープンで誠実なコミュニケーション、コラボレーションが、快適な職場環境を構成する最も重要な要素だと信じています。FDGは、全ての人の意見を尊重し、聞く価値のない質問はないと考えています。私たちの仕事は複雑なので、1人が全ての答えを持つことはできず、またそれを期待されることもありません。そのため、採用から戦略策定、プロジェクトや特定の問題の解決に至るまで、これらの要素を何よりも推進しています。

最後に、あなたの会社の誇りに思う点について紹介をお願いします。

私は、FDGの社員と文化を最も誇りに思っています。私たちのチームは本当にユニークで、優れたパフォーマンスを発揮しつつ、社員が協力し、互いに気遣いながら粘り強く仕事をやり抜くことは、非常に特別なことだと思っています。

Michael Piro
ベトナム
社長WINKホテル

WINKホテルでは、個人の力を称える一方で、
チームワークの必要性を認識し、
そのための環境を整えています。

あなたの会社でのポジション、役割、どのような部下がいるかを教えてください。

WINKホテルのCEOとして、取締役会を代表し、また株主の利益のため、WINKホテルブランドの展開と運営を統括しています。 財務、会計、セールス&マーケティング、飲食サービス、オペレーションなど、100名近いスタッフからなる非常に優秀なチームと働く機会に恵まれ、大変幸運に思っています。

仕事のやりがいを教えてください。
また、今まで関わった中で印象深いユニークなプロジェクトがあれば教えてください。

若いチームが成長し、自信をもってお客さまと接する様子を見ることほど、指導する立場として嬉しいことはありません。お客さまが快適に過ごすことは、私たちのビジネスの核心であり、それがチームをさらに育てます。スタッフが熱心に応対し、お客さまがホテルでの時間を満喫している姿を見ることは大きなやりがいです。
従来のホテルでは、客室1室につきスタッフ1名を配置していましたが、今は客室5室につきスタッフ1名を配置しています。このような効率的な体制を組みながら、お客さまに印象に残る体験を提供し、ほかにはないブランドを作り上げるよう日々取り組んでいます。

あなたがリーダーとして仕事で最も大切にしていることを3つ教えてください。

まず、私自身が模範を示すことを信条としています。 常に、仕事に対する倫理観、細部へのこだわり、結果重視という点にこだわり、チームの模範となるよう努力してきました。リーダーは、自分自身がチームに期待することを体現しなければなりません。
第二に、チームに明確な役割と責任を持たせることが重要と考えます。現在、複数の場所でホテルを立ち上げている途上ですが、こうした状況にあるホテルチェーンにおいては、経営陣がチームをサポートしながら、そのチームに各業務を牽引するために必要な意思決定の権限を与えることが不可欠です。チームを直接支援しつつ、将来のリーダーを育成し、個々の成長を促すようにバランスをとることを意識しています。
第三に、私はチームワークの重要性を信じています。「早く行きたければ一人で進め、遠くまで行きたければ皆で進め (If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.)」「鎖の強さは一番弱いつなぎ目で決まる (We are only as strong as our weakest link.)」とのたとえがありますが、WINKホテルでは、個人の力を称える一方で、チームワークの必要性を認識する、そのような環境を整えています。

あなたの部署が今後実現を目指していることを教えてください。

私たちの使命は、WINKホテルがベトナムを代表するライフスタイルホテル(デザイン性の高い空間と、宿泊以外の付加価値をテーマとしたホテル)になることです。WINKホテルがお客さまに選ばれるホテルとなり、その結果として、優れた業績を上げ、株主に利益をもたらすことを目指しています。私たちは、倫理的な行動を旨とし、社会的な責任を果たし、そして環境への配慮において持続可能であること、これらを意識して使命を実現していきたいと考えています。

あなたにとって快適な職場環境を構成する最も重要な要素は何だと思いますか?

役割と責任を明確にし、共通のビジョンや方向性を示すことで、チームが一丸となって取り組める環境を整えることが必要です。WINKホテルの目指すべき方向、その背景を皆が理解をした上で、あらゆるアイデアや意見、提案を受け入れ、それらを評価するオープンな環境をつくることが、働きやすさをつくる上で最も重要なことだと考えています。WINKホテルは、このような協力的な環境をつくり、チームが成長することを目標にしています。

最後に、あなたの会社の誇りに思う点について紹介をお願いします。

チームと共に、旧式なアプローチにとらわれることなく、スタートアップブランドとしてここまでこぎ着けたことを誇りに思っています。トリップアドバイザーでは、ホーチミンのベストホテルのトップ5に常にランクインしており、スタッフの対応やホテルでの体験について素晴らしいコメントをいただいています。このようにスタートから高い評価を得ているのは、私たちが常識にとらわれず、大胆で、かつ粘り強く努力してきた結果だと思っています。
目指すべき独自のブランドと目標を決して見失うことなく、チームのスタッフは一丸となって使命を果たすことに全力を傾けてくれました。リーダーとして、この上ない喜びです。私たちは、今日までに達成できたことを称えつつも、この地位に甘んずることはありません。私たちはこれまで築いた基盤をもとにさらに成長していきます。

John Harcourt
イギリス
社長カジマ・プロパティ―ズ・
ヨーロッパ

チームが
新たな分野に挑戦し成長していく姿に
大きな達成感をおぼえます。

あなたの会社でのポジション、役割、どのような部下がいるかを教えてください。

鹿島ヨーロッパ社の不動産投資・開発子会社であるカジマ・プロパティーズ・ヨーロッパ社(KPE社)のマネージング・ディレクターをしています。KPE社はロンドンとワルシャワを拠点として、英国勅許鑑定士(Chartered Surveyors)、投資スペシャリストからなる幅広く、豊富な経験を持つチームで、欧州のあらゆる不動産事業に社内外の資金を投資しています。

仕事のやりがいを教えてください。
また、今まで関わった中で印象深いユニークなプロジェクトがあれば教えてください。

KPE社が育んできた起業家精神を非常に誇りに思っています。そして、KPE社が成長発展するために必要なサポートを受けられてきたことに感謝しております。KPEは、新しい事業領域へ進出し、新たな方向に成長する機会を継続的に模索し、それに合わせて事業を拡大させてきました。急速に変わりつつある環境で、チームが、さまざまな課題に向き合いながら、従来からの事業、新たな事業を巧みにマネージメントしつつ、成長していることに大きな達成感を覚えます。

あなたがリーダーとして仕事で最も大切にしていることを3つ教えてください。

リーダーとして最も重要な要素は「信頼」だと思います。株主、顧客、パートナー、同僚の信頼を得ることができなければ、成長過程において、ビジネスの質を維持することはできません。私に与えられた信頼、そしてチームのメンバーとの信頼が結果につながると信じています。
「コラボレーション」も非常に重要です。自己中心的になりがちな業界で、仲間が団結して共通の目標を達成し、その成功を共に分かち合うことが大事だと信じています。その経験を通じて、会社がより起業家精神を持ち、担当領域を越えて潜在可能性を見いだすことにつながります。
最後に、優れたリーダーは、向き合っているのはあくまで人間であり、それは仕事や人生における浮き沈みの影響を受けやすいことを理解する必要があります。感情的なつながりは、ビジネスでは無視されがちですが、それは困難な状況を好転させる力があります。

あなたの部署が今後実現を目指していることを教えてください。

KPE社は、これまで自己資金を活用した開発投資で大きな利益を上げてきましたが、これからの数年間の主要目標は、インベストメントマネージメントビジネスを成長させることです。第三者投資家の資金を活用し、KPE社は少資金で案件持分を保有し続けることで、資金効率を向上させ、不動産市況の浮き沈みにも強い安定収入の基盤を構築することを目指します。

あなたにとって快適な職場環境を構成する最も重要な要素は何だと思いますか?

これは、新型コロナ収束後も在宅勤務が続く中、興味深い質問です。私にとって最も重要な要素は、人々が、学び、挑戦し、協力することを促せられる空間づくりです。
2020年、私たちには鹿島ヨーロッパの新しいオフィスを設計するという課題がありました。そして、スタッフがオフィス環境に戻ることを促すために、Teams による在宅勤務で慣れた家の居心地の良さが感じられるよう、オフィスは規模やデザイン面で、よりアットホーム的である必要があるという結論に至りました。十分なブレイクアウト スペース、静かな個室、屋外スペース、室内インテリア、フリーアドレスなど全てが重要であるとともに、温かみがあって業務色一辺倒ではないデザイン色調により、オフィス環境づくりは成功したと思います。次の課題は、この空間で、チームが一緒に働くという意識を醸成することです。そのために毎月の集まりや、より多くの社内イベントを行っています。それは、チームの構築、同僚との関係を良くし、帰属意識を高めることに役立っていると思います。

最後に、あなたの会社の誇りに思う点について紹介をお願いします。

これまでのあらゆる買収、開発、または売却の機会を通じて、私はチームを誇らしく感じています。その中でも、ロンドンのシティーで77コールマン ストリートプロジェクトを、Covid-19のロックダウン中の資材が大幅に不足する中で予算内で完成させたことは、会社にとって素晴らしい成果だったと思います。また、複雑な事業ストラクチャーと厳しい競争環境にも関わらず、鹿島本社からの社内承認を取り付け、 ステューデント・デポ社 の買収を成し遂げたことは、もう1つの貴重な経験でした。
この数年間は、私たちは極めてチャレンジングな労働環境にいたと思います。しかし、ロックダウン中、チームが対面ではなくTeamsで対話をし続け、それでもビジネスを大きく成長させたのは、信じられないほど前向きな期間でした。そのことを本当に誇りに思います!

Evan Byrne
オーストラリア
社長アイコン建設グループ

どのプロジェクトにおいても、
グループ内のシステム・手順を確実に遵守していく
「back to basic(基本に戻る)」
アプローチが重要です。

あなたの会社でのポジション、役割、どのような部下がいるかを教えてください。

私は、オーストラリアとニュージーランドにおける建設事業全般の戦略と運営の経営責任者です。グループ内には8つの地域/ビジネスユニットがあり、それぞれに部署長とマネジメントチームがいます。また、財務、人事、法務、エンジニアリングの各責任者が、グループ全体の経営に携わっています。全体で、常時約60〜65のプロジェクトが稼働しており、工事金額は50万ドルから最大4億5千万ドルまで多岐にわたります。

仕事のやりがいを教えてください。
また、今まで関わった中で印象深いユニークなプロジェクトがあれば教えてください。

自分の周りの人やビジネスが成長し、活躍していくのを見ることで、大きな充実感が得られます。私たちのビジネスは常に進化を続けており、真の起業家精神が息づいています。これまで、さまざまな分野のプロジェクトに携わってきましたが、最も印象的なのは、それを実行するチームです。時には非常に困難なプロジェクトに取り組むチームもあり、彼らがどのように仕事を進め、チャレンジを克服するかを見ると、いつも身が引き締まる思いがします。

あなたがリーダーとして仕事で最も大切にしていることを3つ教えてください。

建設会社である私たちは、何よりもまず、安全、人、品質に重点を置いています。私の仕事の大部分は、日々の業務がグループ全体で安定的に遂行されていることを確認することですが、2〜5年先の将来を見据えて、当社の戦略が正しいことを確認することが重要です。新しい地域はどこか、新しい分野は何か、そのための準備をすることが私の重要な役割です。また、当社のように約800人規模の会社には、他社にない力を秘めており、個々のビジネスユニットではなく、常にグループ全体で統一された理念でビジネスを運営することが目標達成には重要です。

あなたの部署が今後実現を目指していることを教えてください。

オーストラリアとニュージーランドでは、防衛分野(太平洋諸島のプロジェクトを含む)への取組み強化、開発事業会社との連携、また、エンジニアリングチームを編成して今後の再生可能エネルギープロジェクトに挑戦するなど、将来の事業発展に向け計画中です。また、企業の社会的責任と環境保全の社内目標を設定し、それを達成するために努力しています。その中で、どのプロジェクトにおいても、グループ内のシステム・手順を確実に遵守していく「back to basic(基本に戻る)」のアプローチが重要と考えています。

あなたにとって快適な職場環境を構成する最も重要な要素は何だと思いますか?

第一に、皆が安全に、そして毎日家族や友人のもとに帰れることが最優先事項です。私たちのビジネスは、フラットな経営体制で運営されており、誰もが電話で気楽に話すことができると思ってもらうことがとても重要です。誰もが声を上げ、その声に耳を傾けることが大切なのです。そうでなければ、建設業におけるチームワークはうまくいきません。私たちのビジネスは、ワークライフバランス、社内教育、リーダーシッププログラム、人材への投資といった分野に、これまで以上に投資をしています。将来計画を考えると、人材に大きな焦点を当てることはとても重要なことです。

最後に、あなたの会社の誇りに思う点について紹介をお願いします。

私は多くのことを誇りに思っています。企業合併を経て地理的に多様性を持ったビジネスに成長したこと。ビジネスの厳しい局面においても皆で対応し、乗り越えてきたこと。起業家精神と、次のフロンティアを開拓する意欲。社員の成長と、さまざまな機会を提供できること。鹿島の支援と、素晴らしい長期的な視点と戦略。Barpa(バーパ)社(49%出資している先住民族のビジネス)をはじめ、私たちの掲げる「Reconciliation Action Plan(先住民族の文化保全や、機会均等を目指し多様性社会を実現する取り組み)」。私はこれらを可能にする素晴らしいチームを誇りに思います。

Robert Sirgiovanni
オーストラリア
社長 カジマ・コクラム・
インターナショナル

新たな事業領域、新市場、最新の技術や
イノベーションに挑み続けます。

あなたの仕事内容を教えてください。

私は、カジマ・コクラム・インターナショナル(KCI)のCEOです。カジマ・オーストラリアの本社があるメルボルンを拠点に、アジアと米国におけるKCIのオペレーションを統括しています。

お客さまにどんなサービスが
提供できますか。

KCIは、主に2つの事業をアジアと米国で展開しています。コクラム・コンストラクションは、1993年からアジア全域で事業を展開しており、コンストラクション・マネジメントに強みを持つ会社です。過去30年間、コクラムは中国において、大規模な製薬およびバイオテクノロジーの製造施設のプロジェクト・マネジメントのサービスを提供してきました。
2012年には、大手ショー・コントラクターの一つとなったシナリオ・コクラムを設立しました。シナリオ・コクラムはアジアと米国で、多くのテーマパークで素晴らしいアトラクションを完成させ、特に難易度の高い特殊なショーセットと擬岩のプロジェクトで実績があります。

お客さまへメッセージをお願いします。

当社の企業価値である"IDEALS "をお客さまと共有します。
I - Integrity 誠実さ
D - Determination 決断
E - Excellence 優美
A - Accountability 説明責任
L - Leadership リーダーシップ
S - Safety 安全
当社のリーダーシップの元、プロジェクトの成功に至るまでの一貫した事業への取り組みが、お客さまの信頼を獲得しています。

なぜコクラム社に入社しましたか?

私は1987年、RMITの建築学科を卒業後、コクラム社に入社しました。1993年に中国に進出し、ファイザー社の無菌製剤製造施設を建設しました。中国で3年間の駐在を経て、オーストラリア本社に戻り、アジア・米国の他地域への事業拡大を担当しました。2012年には、上海ディズニーランドの大型アトラクション施設でシナリオ・グループとの協業に成功し、その後、シナリオ・コクラムを設立し、アジアと米国の他地域へと事業を拡大しました。
2017年、コクラムは鹿島グループの一員となり、‘カジマ・コクラム・インターナショナル’と改名、私は2021年にKCIのCEOに就任しました。

あなたが今後実現したいこと、
やりたいことは何ですか?

私の目標は、まず、アジアと米国において当社の事業部門が得ている高い評価を維持し、これらの事業を着実に成長させることです。私たちは、新たな事業領域、新市場、最新の技術やイノベーションに挑み続けることで成功してきました。
日本では勤続35年というのは珍しくないことですが、オーストラリアではかなり稀なことです。私は、ビジネスの成長とともに、この年数を楽しく増やしていきたいと考えています。個人的には、家族とできるだけ多くの時間を過ごし、趣味であるクラシックカーのコレクションとその復刻を楽しみたいです。

蔡 文忠
台湾
南榮世界明珠
新建工程JV工事事務所 
副所長
中鹿營造股份有限公司

更に合理的な昇進制度を確立させ、
社員の向上心を促し、
計画的に優秀な人材、幹部を育成できる
環境にしたいと考えています。

あなたの会社でのポジション、役割、どのような部下がいるかを教えてください。

台北市南港地区にある「世界明珠新建工程」の副所長をしています。この工事は延床23万㎡の大型工事で、中鹿でも歴代最大規模の工事です。私は工事管理の責任者を任されており、現在直属の部下は28名です。

仕事のやりがいを教えてください。
また、今まで関わった中で印象深いユニークなプロジェクトがあれば教えてください。

自身の経験や技術を積極的に発揮することで、中鹿營造の物造りに貢献できることです。もちろん困難やプレッシャーを感じることもありますが、やりがいを感じながら仕事ができるので、心身共に健康です。
ひとつ前に担当した台北市内のオフィスビルです。私はここで初めて現場所長を任されました。繁華街に立地していたので、騒音や大気汚染、工事車両の管理等に細心の注意を払いました。特に近隣への工事の影響が大きかったため、近隣の方々とは日々積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことを心掛けていました。また、隣接する建物が築40年以上の老朽化した建物でしたので、特に地下工事の施工が非常に難しかったのを覚えています。最も嬉しかったことは、着工当初からご迷惑をかけることが多かった隣のドイツレストランの女性オーナーと竣工時には非常に親しくなり、今も連絡を取り合える関係を築けたことです。工事についても、厳しい工期でしたが、無事故無災害で予定通り工事を完成させることが出来ました。

あなたがリーダーとして仕事で最も大切にしていることを3つ教えてください。

組織で仕事を進める上で非常に大切なことは、規律を守ること、そして協調性をもって周囲に接することだと考えています。部下には、積極的に仕事に取組み、常に学習する姿勢を忘れないよう指導しています。私はリーダーとして常に、より適切で効率のよい方法で仕事を進めることを意識しています。

あなたの部署が今後実現を目指していることを教えてください。

中鹿營造の工事組織全体に関して、私が目指すべきと考える事についてお答えしようと思います。ここ数年で台湾人現場所長が増加しており、社内基準になる施工規範や規則の更なる整理を進める必要があると感じています。施工に関する更に実効性のある規範をまとめる事で、各工事管理者が公正に現場の実施状況を評価できるようにしたいと考えます。また、より公正かつ合理的な昇進制度を確立させ、世代や役職に関する組織構造を調整することで、社員の向上心を促し、計画的に優秀な人材、幹部を育成できる環境にしたいと考えています。

あなたにとって快適な職場環境を構成する最も重要な要素は何だと思いますか?

仕事を通して達成感と満足感が得られる環境だと思います。そのためには、社員全員が積極性と責任感を持って仕事ができる環境を整えることが重要だと思います。

最後に、あなたの会社の誇りに思う点について紹介をお願いします。

中鹿營造は、台湾において優れた企業ブランドイメージを確立しており、豊富な工事実績で社会から高い評価を得ています。

朴银山
中国
副総経理・華南支店長鹿島建設(中国)有限公司

社員のレベルアップを鼓舞し挑戦させ、
良いプロジェクトで成功に導き
顧客満足に繋げていきたいです。

あなたの会社でのポジション、役割、どのような部下がいるかを教えてください。

現在、鹿島(中国)の副総経理兼華南支店長を拝命しており、主に会社経営マネジメントの参画及び華南エリアでの総プロジェクト入手から竣工までに至る責任者をしています。華南支店には39名の社員が在籍しており、11名の一級建築士保有者がいます。また、現場所長候補の人材が6名おり、少なくとも3プロジェクトが同時施工可能な体制です。

仕事のやりがいを教えてください。
また、今まで関わった中で印象深いユニークなプロジェクトがあれば教えてください。

プロジェクト入手から竣工までの各プロセスにおいて、優位性・問題点等を睨み、先手を打ち、正確な方向に社員を導いて目標を達成することです。華南エリア進出後、初めてのプロジェクト(工場)は、鹿島(中国)における過去最大規模の延床面積約93,000m2、工期15ヶ月程度でした。工程が非常に厳しい中で、高品質建物を造ることが絶対条件でしたので、とても挑戦的でやりがいもあって印象に強く残っています。

あなたがリーダーとして仕事で最も大切にしていることを3つ教えてください。

「人材育成」・「チャレンジ精神」・「顧客満足」です。社員のレベルアップを鼓舞し挑戦させ、良いプロジェクトで成功に導き顧客満足に繋げていきたいです。

あなたの部署が今後実現を目指していることを教えてください。

華南支店は設立して約4年程度ですが、最も重要なのは経営業績の持続性だと思っております。現在は華南エリアを中心として日系企業メインのプロジェクトを受注して取組んでいますが、業務基盤をより強固にするため、将来的には中国内陸部へ進出する、またはローカルプロジェクト受注等で業務範囲を拡大していきたいです。

あなたにとって快適な職場環境を構成する最も重要な要素は何だと思いますか?

理と情のバランスの感覚だと考えています。それによって全社員の高いモチベーションを保つ事でパフォーマンス発揮に繋がるような職場環境作りを目指しています。

最後に、あなたの会社の誇りに思う点について紹介をお願いします。

中国No.1ブランドを目指していること、現在の安定した事業基盤作りの経営方針、そして、日本人社員が現地社員と一緒になろうとする姿勢、更に徐々に会社の現地化に向けて成長している点について誇りに思っています。

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