世界に広がる
鹿島の社会貢献活動
海外の建築・開発事業はそれぞれの地域住民の暮らしと密接に関わっており、
その地域の一員としての活動も重要なコミュニケーションの一つです。
鹿島グループは、世界に広がるネットワークを活かし、それぞれの社会や地域の課題に
チームで取り組むことで社会の持続的発展に貢献していきます。
ここでは鹿島が世界中で行っている社会貢献活動の一部をご紹介します。
北米
カジマ・ユー・エス・エー(KUSA)では、「KAJIMA FOUNDATION」を一定の基金によって運営しています。毎年KUSAグループ各社からの申請を受け、審査を経て社会貢献活動のための資金を各社に提供する仕組みです。2019年度も全27の活動に計$27,000を提供し、グループ会社の社会貢献活動をサポートしました。
KUSAグループ各社の具体的なアクションをご紹介します。
KAJIMA BUILDING &
DESIGN GROUP, INC.
(KBDG)
シカゴでは、FMSC(Feed My Starving Children:発展途上国で栄養不足の子どもたちに食料を送る事業)の趣旨に賛同し、イリノイ州シャンバーグに、食料物流倉庫と事務所を建設しました。通常の工事よりコストを抑えて提供したことで、家賃も抑えることができ、より多くの食料供給に対応できる施設が完成しました。この施設での食料梱包作業などはボランティアによって運営されています。
またアトランタでは、国立小児癌基金によるFashion Fund the Cure Runway に参加しました。本イベントでは、癌と戦う子供達が将来なりたい職業のファッションショーを行い、建設エンジニアの夢を持つ少年とKBDG社員にて作業服をまとい、ランウェイに登場しました。
HAWAIIAN DREDGING CONSTRUCTION
COMPANY, INC.
(HDCC)
HDCCは社員の自発的な募金活動やボランティアへの参加をサポートしています。例えば、March of Dimes March for Babies(難産等で犠牲になる母親を救うべく、募金活動を行う団体)への商品提供を行ったり、毎年行われる募金活動、ウォーキング大会等に参加しています。また、Great Aloha Runや Charity Walk Hawaiiといった、ハワイで開催される様々なチャリティスポーツ大会へ商品提供や協賛を行っており、多くのHDCC社員が大会に参加をしています。
東南アジア
東南アジアでは鹿島が拠点を構える8カ国で各地の課題と向き合い、できることをひとつひとつ実践しています。また、震災発生時には鹿島のネットワークを活かし、国を超えてチームとして助け合うことで、各地域の復興を支援しています。
シンガポール
シンガポールでは、Hair for Hope(小児がん患者へのチャリティー支援)に参加しています。これはNPO法人であるChildren's Cancer Foundationが主催する活動で、社会に対する小児がんの啓蒙のため、小児がん患者や患者家族への経済的・精神的な支援ネットワークを構築しています。
また、2018年まで施工していた病院建設工事の際は、工事に近接するホスピスの入院患者や老人ホームの入居者を訪問し、旧正月を共に祝うなどの活動を積極的に実施し、地域の方々との会話を大切にしてきました。
フィリピン
フィリピンでは、2013年11月、台風30号(フィリピン名「Yolanda:ヨランダ」)がフィリピン中部を横断した際、高潮などで大きな被害を受けたレイテ島の小学校と中学校に対し、生活物資(衣服・毛布・インスタント麺・菓子・おもちゃなど)を直接運搬し現地を訪れ手渡しにて寄付しました。
タイ
2011年10月にタイで発生した大洪水はタイ各地に深刻な被害をもたらしました。タイに進出している日本企業も400社以上が被災し、タイ・カジマは早急に復興チームを立上げ、現地対応に当たりました。また、洪水で被災された地域の方々に対してもカジマ・アジア・パシフィック・ホールディングス(KAP)が一丸となり、様々な支援を行っています。
ワット・タムタコ小学校(Wat Tham Tako School)に学習用文房具などを、またサモールコーン・ウィッタヤカーン小学校( Samor-korn Wittayakarn school)には建設資材やスポーツ用品を寄贈しました。
ワット・タチャン小学校(Wat Thachang School)にコピー機などを、またワット・バンプン小学校(Wat Bang Pung School)には足場・ドラムセット・プロジェクター・アンプ・拡声器などを寄贈しました。
さらに、2015年4月に発生したネパール地震で被災した人々の救済・救援のため、KAPではタイ・バンコクのネパール国大使館を通して募金を行うなど復興を支援しています。
ヨーロッパ
カジマ・ヨーロッパ(KE)では、イギリスを中心にPFI事業を展開しておりますが、PFIで手掛ける学校施設は、教育だけでなく、地域コミュニティを支える重要な存在です。鹿島はPFI事業から派生し、英国の学校施設の外部利用を促進するためのマーケティング業務を行っています。このような事業で地域と密接に関わることで現地の生の声を聞きながら、様々な地域貢献活動を実施しております。
イギリス
イギリスのノーサンプトンに位置するKajima Communityでは学校の体育館やホールを放課後や休日に地域のクラブ(サッカーやヨガなど)やイベント団体に貸し出す事業を実施しています。公共施設を有効に活用し、また、地域の活性化に寄与しているこの事業自体が、地域貢献にもなりますが、このKajima Communityのスタッフが中心となって立ち上げたGreen&Wellbeing Teamでは、社内で環境保護に向けたリサイクルの推奨や従業員の健康改善など様々な活動を実施しています。また、これまで様々なチャリティーイベントを実施しており、2020年3月は、イギリスのチャリティーイベントの日に合わせて、ノーサンプトンオフィスのスタッフがみんなスポーツウェアを着てウォーク&ランイベントを実施しました。イベントの参加費は、チャリティー団体に寄付されたほか、クラウドファンディングによりネットで寄付金を募り、貧困や病気に苦しむ人々のために寄付されています。
ポーランド
ポーランドでは、ヴロツワフ技術大学が主催している「Give a bear to the kid」活動に参加しています。このチャリティー活動は、グリヴィツェの腫瘍学センターで放射線治療を受けている子どもたちのために行われ、カジマ・ポーランド社員はおもちゃ・絵本などを寄付しています。
オーストラリア
カジマ・オーストラリア(KA)は、現地の先住民族と協業し、相互の継続的な発展に取り組んでいます。オーストラリアの先住民族は、独自の言語や文化・信仰を育みながら、少なくとも4万年前から当地に暮らしていましたが、18世紀後半以降、およそ200年間にわたり不当な扱いを受けた歴史を持ち、先住民族の伝統的文化の保存と他文化との共生、地域コミュニティの中での地位向上が社会的な課題のひとつとなっています。
Barpa(バーパ)社
KAの関連会社であるBarpa(バーパ)社は、豪州最大規模の先住民族団体が51%を、KAグループが残りの49%をそれぞれ出資して2015年に設立された建設会社です。バーパ社のビジネスは、先住民族団体が豪州全土にわたるサプライヤーネットワークや優秀な人材を提供し、KAが建築技術や品質管理ノウハウを提供することで競争力を発揮しています。事業を通じて人材の育成を図るとともに、同社の収益を株主である先住民族団体に還元することで、多様な社会的・文化的背景を持つKAグループとして、共に永続的に成長・発展していけるようなビジネスモデルを構築しています。
About Us
- ソーシャルメディア