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水環境施設

更新事業

公民連携により施設整備・更新を図ります

日本では厳しい財政事情、少子高齢化、労働力人口の減少などといった問題の一方で、浄水場や下水処理場などの生活インフラにおいて老朽化や耐震性の問題による更新の必要性が高まっています。これを受けて、民間資金を活用した社会資本整備手法(PFI)が着目されています。

従来、公共が実施していた社会資本整備について、官と民が責任をもって得意な役割を分担し合う公民連携(PPP:Public/Private Partnership)は現代社会の大切なキーワードであり、その中でもPFIは近年着実に適用が拡大しています。

鹿島では、このようなPFI/PPP事業において「横浜市川井浄水場再整備事業」や「岡崎市男川浄水場更新事業」、「豊橋市バイオマス資源利活用施設整備・運営事業」等の水環境施設の実績をはじめとして、多くのPFI事業において技術だけでなく事業の面からもサポートします。

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事業整備手法(PFI/PPP)

図版:従来型公共事業とPFI事業の違い

従来型公共事業とPFI事業の違い

PFI/PPP

PFI(Private Finance Initiative)はPPPの事業手法の一つで、民間の持っている経営力・資金力・技術力などを有効活用し、民間資金を導入して社会資本を整備する手法です。公共部門が対象となる公共サービスの企画・計画を担う一方、民間事業者がPFI事業会社を設立し、その事業会社を中心として資金調達から施設の設計・建設・維持管理・運営を行います。

これにより、公共側は財政負担を軽減できるとともに、市民は効率よく質の高いサービスを受けられることができます。一方、民間企業は事業期間を通じて健全な運営を進めるために、施設のライフサイクルを通じた建設・維持管理・運営・財務等多岐に亘る総合マネジメント力が要求されます。

また、PFI事業は施設整備、建物所有、維持管理・運営などを官民どちらで役割分担するかによって様々な事業手法に分類されます。

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図版:PFIの事業スキーム

PFIの事業スキーム

図版:PFIのおもな事業手法

PFIのおもな事業手法

PFI事業への取組みは、提案、設計、建設、維持管理・運営の4つのステップに分けることができます。

鹿島は各段階で最適なパフォーマンスを創出するべく、事業のマネジメントを行っています。

図版:提案、設計、建設、維持管理・運営の4つのステップ

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横浜市川井浄水場再整備事業
―PFIによる浄水場の再整備―

川井浄水場は、1901年に創設、1963年に現在稼働中の主要施設を築造しましたが、老朽化や耐震性の問題点から「横浜水道長期ビジョン・10か年プラン」の方針に沿って、全面的な再整備を行うこととなりました。新たに膜ろ過浄水方式を導入し、環境にやさしく、より良質な水を安定して供給する浄水場に生まれ変わります。

日本初のPFI方式による浄水場施設全体の更新と運営・管理の実施例であり、新設浄水場を建設した後に既存施設の解体・撤去を行うことで、既存施設の稼働を止めることなく再整備します。

鹿島は、土木・建築工事を担当する協力企業として本事業に参加しました。

図版:全景

全景

図版:膜ろ過棟

膜ろ過棟

図版:新設配水池

新設配水池

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岡崎市男川浄水場更新事業
―PFIによる浄水場の更新―

男川浄水場は、愛知県岡崎市の給水量の約半分を賄う基幹浄水場で、1965年の通水開始から約50年が経過し、老朽化対策、耐震性能等の向上を目的として、施設の全面更新を実施します。

本事業は民間事業者が新設する浄水施設・排水施設の設計・建設並びに維持管理を行うBTM(Build Transfer Maintenance)方式・サービス購入型のPFI事業です。排水施設では、維持管理に加え運転管理や浄水発生土の有効利用、さらに既存の場外施設・簡易水道施設の維持管理も行います。

鹿島は、本事業会社の男川ウォーターパートナーズ株式会社の代表企業として参画し、設計、建設、維持管理すべての事業期間を通じ、建設事業で培ったマネジメント力を発揮します。

※BTM方式:施設建設後、所有権を公共部門に移転し、引き続き施設の維持管理を行う。

図版:外観イメージパース

外観イメージパース

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導入技術 ―多様な熱源・再生可能エネルギーの導入―

浄水場内には、太陽光発電や風力発電、小水力発電といった再生可能エネルギーを積極的に導入すると同時に、リチウムイオン蓄電池による充放電システムを活用し、効率的なエネルギー利用を実現します。

また、管理棟には当社開発の再生可能エネルギー利用高効率ヒートポンプ(ReHP®:リヒープ)を導入し、環境配慮型の冷暖房を行います。

ReHPは建物周囲の太陽熱、空気熱、地中熱、水熱など複数の再生可能エネルギーを熱源として、室内の空調・給湯用水熱源ヒートポンプなどを結ぶ水ループで構成されるシステムです。

年間の水ループ水温を適正に保つよう熱源の運転を制御し、高効率に冷暖房や給湯などを行います。

図版:ReHP概念図

ReHP概念図

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豊橋市バイオマス資源利活用施設整備・運営事業
―PFIによるエネルギーの供給拠点化―

本事業では、愛知県豊橋市が策定した「豊橋市上下水道ビジョン」のもと、老朽化対策、未利用エネルギーの有効活用を目的に、豊橋市の中核下水処理場である中島処理場に、豊橋市資源化センターで処理している生ごみおよびし尿・浄化槽汚泥を集約することで「豊橋市バイオマス資源利活用施設」として汚泥処理施設の全面更新を実施します。

民間事業者が新設する施設の設計・建設並びに新設・一部既設の維持管理・運営を行うBTO(Build Transfer Operate)方式のPFI事業です。バイオガスと発酵後汚泥の100%エネルギー化を特徴としており、バイオマス資源の完全エネルギー化による低炭素地域社会モデルの実現を目指します。

鹿島は、本事業会社である株式会社豊橋バイオウィルの構成企業として参画し、設計、建設、維持管理、運営における事業期間を通じて、培ったマネジメント力と総合力で貢献します。

図版:全景イメージパース

全景イメージパース

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